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拾漆 ページ17

俺と累君は内容こそは違うけれど、同じ人に腹を立てていた。



全集中・水の呼吸拾壱の型





累君の糸は意図も容易くばらけた。
あ、いとだけにとかじゃ無いです。


イケメンさんは累君に近づく。
頚を狙っているのだろう。

今さっきは死ななかったけど、次は死ぬ気がした。


嫌だ

他人に累君を奪われるのは

友達を殺されるのは



不愉快だ。


「舞の呼吸壱の型」

何処からか、月の淡い光が射して優しい風が吹き込む。

「風月」

累君の頚斬り、頭を腕に抱える。


「ごめんね、累君」

「まふゆ」


「笑って」


涙を荒々しく拭う。
泣いて別れるのは寂しいか。


「まふゆの笑顔、好きだよ」

「知ってる。俺可愛いもん」


初めてみた累君の笑顔にまた涙が出そうになる。

「山ほど人を殺した僕は……地獄に行くよね……
父さんと母さんと……同じところへは……行けないよね……」

大丈夫だよ。
親は累君を独りになんてしないよ。


累君が消えていく。


「またね、累君」


今度会ったら、一緒にあや取りでもしようか。

この着物も、会うときまで、俺が持ってる。


瞼が落ちてくる中、最後に見えたのは

蝶のように舞ってきた美人な人が

イケメンさんと刀を交えていた光景。

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作者名:空気 | 作成日時:2019年10月13日 0時

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