【鬼滅の刃】俺は平成っ子【男主】 (ページ13)

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拾参ページ13

揺れる感覚が終わって、人に持たれる感覚。

恐る恐る目を開けると今さっきの子の顔。
くっそ顔良いなおい。
まぁ、俺もかわいい極めてるし？

「顔の場合じゃない！なんで横抱きしてんのさ！？」

俺より小さそうな癖にっ、この……っ！！
怪力！！！

「君、男の子なんだ。名前は？」
「無視ですか！！」

俺がかわいい顔して騙されたな！そうだよ！男の子だよ！いや、男の娘ですよ！！

「俺、女じゃないの分かったろ。下ろせっ！」

「……下りたら歩けるの？」
「え？」

あ、この子糸の上に居たっけ。
俺も上に上がってきたってことは。

「無理ですね、歩けません。持ってて下さい」

俺糸一本とか歩けない。落ちちゃう死んじゃう。
死にたく無いです。

「ねぇ、名前は」
「んぁ、忘れてた。俺は舞風結。君は？」
「累」

累君、君俺がガクブルなの知らないでしょ。
君平然と歩くよね。めっちゃ安定してる。
でも俺チキンだから目瞑るね。
お休み。

って眠れる訳も無いですね。

「僕たち家族の静かな暮らしを邪魔するな」

あるぇー？累君お怒り？

「舞風結っ！？」
「あれ、たん君？」

ごめんね。俺怖いから目瞑ってるし、目開けてたとしても下は見れないな。

「友達？」
「うん！たん君が居るって事はいの君も居るよ」

「へぇ。まぁ良いや。母さんが殺すから」

母さん？累君のお母さんも鬼を殺してくれるのか。

「たん君！鬼殺し頑張って！俺も頑張る！！」

雑魚だと良いな！あと可愛くない子！

「おい、まうよ！！そいつは」
「まふゆ！！！覚えてね、いの君！！」

下の方から声が聞こえるけど、良く聞こえなかった。

「僕たちは家族五人で幸せに暮らすんだ」

「五人家族？」
「……もう少しで六人家族」

「へぇ、赤ちゃんか。幸せだな」

「舞風結、馬鹿」
「ちょ累君、バカ言わないでくれる！？」

まぁ実際、家族契約を忘れていた俺はバカですが。