三日目 ページ4
ナ「・・・？」
何故か川で溺れて死んだはずの僕は気がついたら東京の路地裏に倒れていた。
でもなんで死んだのか、そもそも何をしていたかすらわからなかった。
自分が喰種であること、名前がナルミであることぐらいしかわからない。
頭に霧がかかったようで思い出せない。
マフラーに黒いコートは健在。
そして手元には欠けたマスクだけが残っていた。
ナ「ここどこ・・・？」
とりあえず路地裏から向けて大通りに出ると、
自分が知っている東京とは違っていた。
標識には「正十字学園町」と書いてあった。
そんな町なかったような・・・。
見たこともない景色に戸惑いながら彷徨い歩いた。
周りの人にＣＣＧのことを聞いても知らないとばかり。
ここに来てから変なものも見えていた。
黒くて丸いやつが浮遊していたり二叉の猫が見えたり。
なんだろ疲れてるのかな。
しばらくの間身を潜めながら情報収集でもしたほうがよさそう。
食べ物は〜・・・。
生きてるのを食べると面倒なことになりそうだから、
新鮮な死体でも探して凌ぎますかね〜。
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿
最近分かったことといえば、
黒いコートの人達がその一般の人には見えない怪物を
致死節とやらを唱えてそれを倒したり、
特殊な重火器で撃ったりと様々だった。
観察していればしてるほど興味がわいてきて
今まで教育なんて受けてこなかった僕でも
見よう見まねで学んでいった。
そして死体を食べ続けて一か月、
転機は訪れた。
通算６体目の恐らく転落死したであろう死体を食べようとして肉を手に取り
口に運ぼうとした。
すると、
ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ
黒いコートの人達が僕に向かって発砲してきた。
「止まれ！！」
食事しようとしてて赫目がでたままの状態で振り返る。
ナ「・・・」
そうか、
あえて捕獲されてたほうが色々分かるんじゃ！？←
赫子だして抵抗した方が珍しく思われて良さそう。
なら、
ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ
「「「！？」」」
コートを脱ぎ捨てて軽装になり、
鱗赫を出してユラユラさせる。
あまりあちらに被害を出さない程度に周りの物だけを壊して
逃げ回る。
途中で水みたいのをかけられたけれどただ冷たかっただけだった。
水をかけるとか寒くなるからやめてよね！！←
マスクを少しだけ上げて様子を見る。
すると眼鏡をかけた明らかに強そうな人が声をかけてくる。
？「よぉ」
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作者名：らいる | 作成日時：2017年1月21日 13時
