もしものおはなし。【d!】 (ページ37)

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うすい紙の上･tn(微修正) ページ37

･内容もうっすーい

学校から帰宅して布団の上に鞄とジャケットを投げ出して真っ先に向かうのは白紙と程よくとがった鉛筆のみが置かれた机。
鉛筆を握って一心不乱に手を動かす。勉強をする訳ではない。

t「A…ｯ！」

彼が息を荒くしながら描いていたのはとある少女のスク水姿。切羽詰まったように呼んだのは先程まで一緒にいた隣の家に住む彼女の名前。去年の夏、プールの授業の時に見たスク水姿を思い浮かべながら必死に筆を走らせる。
　
そうしているうちに股間はテントを張って、早く息苦しいここから出してくれ！と主張し始める。眉間にシワを寄せながら慣れた手つきで立派に屹立した一物を取りだしてそのまま左手で握り込んで緩く上下に動かしてみる。

t「はっ…ぁ…♡あか、んｯ…♡ぁあっ、！」

かわいいあの子の乳首の色は何色なのか、とかどんな風に喘ぐのかとか、あの子のぬかるんだ秘部に挿入することを想像しながら少し擦るだけで先端から涎が溢れ出してフローリングに垂れて小さな水たまりを作ってしまった。

t「ぅあ…っ♡すき、っ…♡だいすき…ｯ！あ、♡ほかの男なんか、見んな、ぁっ♡僕だけ見てや…」

好きすぎて狂ってしまいそうだなんて思う一方でどこか冷静な頭はあとで床掃除すんのめんどくせえな、なんてことを考えていた。だがやっぱり上下に動く手は止まらない。
ぐちょぐちょと先走りが一物と擦れる音と黒鉛が紙を擦る音が混在する異質な空間。他人がこの音を聞いただけでは室内で何が行われてるのかなんてわからないだろう。

t「ぁ…っ！は、ぁっ♡すまん、ほんまぁｯ…っごめん、♡こんな、き、気持ち悪いことぉっ…してごめん…っ♡ぁあっ…！」

絵が完成へと近づくのに比例して水音も激しくなっていく。水着を黒く塗りつぶし終わった後、おもむろに立ち上がって絵を拾い上げた。

t「あぁっ♡でるでるｯ♡せーしあがってきたわ…♡ぁ、だす、だすで…♡A、受け止めてくれ、っ♡あ”♡♡♡ぁあ…っは、ん…ぅっ…♡」

どぴゅ、と白濁液が飛び出した先にあったのは先程まで必死に描いていた水着を着た彼女の絵。せっかく完成したばかりのその絵は真っ白な欲望で汚されてしまった挙句、自分自身の手でぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱に投げ入れた。もうあんな絵に価値はない。

t「ほんま最低やな、こんなやつが幼なじみでごめんな…でもワイをこんなふうに歪めたのはAやから」

そう言って再び鉛筆を握った。

Fin.