もしものおはなし。【d!】 (ページ14)

今日:17 hit、昨日:14 hit、合計:161,446 hit

シャイボーイ･rbr ページ14

SCPパロ
元ネタはシャイガイですが、身長や瞳の色など外見がﾛﾛﾛさんっぽく捏造してあります。
導入と説明が長い！！！！！！

補足(ざっくり)
･SCP→簡単に言うとやばい生物･事象･物のことです。危ないやつもあれば人間にとって有用なものもあります。
･財団→SCP財団。SCPを収容したり研究したりしてる組織のことです。
･オブジェクトクラス→所謂ヤバさレベルです。主にSafe･Euclid･Kettelに分けられます。今回はEuclidなのでそこそこ危ないです。
･Dクラス職員→SCP財団で働く職員の中でも1番地位の低い人達です。もともとは死刑囚の人達。いわゆる捨て駒です。

･

シャイボーイはオブジェクトクラスEuclidのSCP。聞いた話によると人型で身長が140cmくらい、オレンジ色の着物のようなものを着た化け物らしい。あくまでも“聞いた話”だから私は実際に見た事ない。

噂話をもう一度思い出してみると顔に関する情報が一切ない。なぜならこの化け物は顔を見られるのが嫌いなのか、顔を見られた瞬間恐ろしい叫び声を上げてその人間がどこに逃げようと追いかけて殺してしまうんだとか。
しかも、この化け物を直接視認することは愚か映像媒体を通して見たとしても殺されるらしい。

まさに度が過ぎた「シャイ」だと思う。

私が務めている施設…サイト■■ではこのあまりにもシャイすぎる恐ろしい化け物が5m×5m×5mの鋼鉄製の彼奴専用の箱に収容されている。
職員は週に1度この箱に裂け目や穴などが空いていないか確認する必要がある。それが今日で確認するのは私。

実は今回が初めての作業ではなくて、過去に4回くらい経験があるけどその時は穴も亀裂もなかった。大丈夫、慣れた作業だからいつも通りにやろう。

研究員がぴ、とカードリーダーに手持ちのカードをかざすとゆっくりと目の前の扉が開く。

『ふう…』

呼吸を整えて、研究員の合図で収容室内に入る。
慣れていると言っても油断は大敵、緊張感を持ってくまなく箱の周りを点検する。

その作業も終盤に差し掛かり、もうすぐ終わる、今回も何事もなく終わる、私は今日も生きてる！

そう思った瞬間だった。