夜のとばりが落ちる頃。

＊５＊ ページ47

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「ちょっといい？」

　俺は律の手を握った。

「‼︎」
「おどろかないでここを見て」

　そうして、千夏の方を指さした。

「女の子がいる！」

　律が素っ頓狂な声を上げた。

「視えた？ その子が千夏だよ」

　俺の話を聞かず、律は勝手に千夏にこんにちはと言っている。

「ねぇ実音。コイツなんなの？」

　千夏は一言も話さないで俺の方をねめつけた。

「ああ……千夏。ごめんね。俺の友達だ。さっきから見てみたように、めちゃめちゃ妖怪に詳しいというか……妖怪が好きなんだ」

「ばっかじゃないの？ 妖怪が好きなやつって大体天寿を全うできないけど大丈夫？」
「律はそういう外に出るようなやつじゃないから安心だ」
「けっ」

　苦々しそうに千夏は律を見た。俺は律から手を離した。
　にこにことこちらを見る大人の姿があった。
　俺はその視線から逃れるようにコーヒーを飲んだ。

ｰ45ｰ

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今日のラッキーキャラ

濡女 この子の正体は、作者しかわかってないんだ！(まだあやふやだけど)みんなも考えてみてね！

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