【鬼滅の刃】がらんどう〈男主・鏡柱〉

３４話 ページ37

〜御鏡屋敷〜


環ｓｉｄｅ


帰ってきたのは明け方。


今日は柱合会議が開かれる大事な日だ。


そんな日なのに。


『待って待って、間に合わないわ」


ドタバタ騒ぎ。


汚れた体を綺麗にして、


髪も黒く染めて長い三つ編みを団子に巻きつける。


身長を誤魔化すための少し高めな下駄。


そして、太刀。


『あと少ししか時間ない！！急げ〜！！』


〜産屋敷邸〜


(やっと屋敷が見えた)


目的地について間に合ったなと思いながらも


中へ入ろうとすると珍しく騒がしかった。


中庭を覗くとそこには不死川さんが、


片手に禰豆子が入った箱を持っており


炭治郎は中庭の中央で拘束されていた。


屋敷の方へと目を向けるとお館様はまだ来ていないようだ。


(これはまずいですね)


覗いていると不死川さんは箱に刀を突き刺し、


その箱からは血が滴る。


炭治郎はそれに怒り、突っ込もうとしていた。


(流石に止めに入ろうか)


炭「俺の妹を傷つける奴は、柱だろうが何だろうが許さない！！」


不「ハハハハ！！そうかい、よかったなァ」


一瞬で二人の間合いに入り込もう踏ん張る


すると、


富「やめろ！！もうすぐお館様がいらっしゃるぞ」


その声で不死川さんが一瞬反応したのを見逃さずに、


ｶﾗﾝｯ


不死川さんの刀は鞘で止め、


突進してくる炭治朗は地面に受け流す。


その光景に柱たちは目を見開いた。


『喧嘩は駄目だよ？』

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