【鬼滅の刃】がらんどう〈男主・鏡柱〉

２４話 ページ27

鬼「こんなところで休憩してるなんて、


よっぽど馬鹿なのね」


環よりもひと回り小さい子供の鬼。


『まあ、馬鹿かもしれないね』


そういうとくすくすと鬼は笑う。


鬼「そんな馬鹿でも、おもちゃぐらいには


なることはできるんでしょう？


お兄さん、一緒に遊びましょ」


そう言って鬼は妖艶な笑みを浮かべて、


大量の糸を放った。


鬼「うふふ・・・、これで食事の出来上がり」


『自分から出した糸を食べるなんて変わってるね？』


鬼「っ！？」


大量の糸が環の姿を隠した瞬間に、


拘束されていた片手を力技で抜け出し


鬼の背後に近づいていた。


鬼は咄嗟の判断で俺から離れる。


『あれ、一緒に遊びたかったんじゃないの？』


そう言って背中に背負っていた薙刀を構える。


鬼「だ、誰があんたなんかと！！」ﾋｭｯ


鬼は糸を環に絡めようとするが、


間合いに入るだけで糸ははらはらと落ちる。


鬼「こんのっ！！」


明らかに動揺している。


『お嬢さん、余裕持った方がいいよ』ﾆｺ


その鬼は俺の首めがけて糸を巻き付けた。


鬼「うるさいっ！！」ﾋﾟﾝｯ


首に巻き付けた糸と連動した糸を引っ張って、


環の頭が胴体から離れたように見えた

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