【鬼滅の刃】がらんどう〈男主・鏡柱〉

１７話 ページ20

〜数日後 御鏡屋敷〜

豆「ポッポゥ！！」


『ん・・・、まだ働きたくない』ﾓｿﾞﾓｿﾞ


豆「・・・」ﾉｼｯ


『ぶっは！？息できない！！』


寝ている人の上に無言で顔に乗るとか


流石豆福、頭がいい。


だるい体を起こして豆福の首にある手紙を取ると、


指令が記されていた。




【鏡屋 環に通達】


那田蜘蛛山にて多数の隊員が死亡


至急任務へ向かわれたし。


なお例の隊士も向かっているため、


護衛の任務も並行して実行せよ。




『へー、隊士が多数死亡って


もしかして十二鬼月が居たりして』


今は利き手も刀の寸法も変わってるし、


上背も下駄が履けないから低めだ。


(少ししか慣らしてないけど、


逆に癸の階級らしくて丁度いいかな)


でもこんなに隊士が多数死んでいる中に、


癸の隊士を送り込むのはなんか妙だ。


きっとお館様は炭治郎を試しているのだろうか。


鬼の妹を守れるかどうかを図っているのかもしれない。


お館様のお考えには正しいし、従うから変でも関係ない。


(今回は柱が来てもおかしくはない)


ある程度警戒しつつ準備を進める。


ﾋﾟｨｰ


口笛でもう一匹の相棒を呼ぶ。


『あんみつ、おいで』


あ「ホウホウ」ﾊﾞｻﾊﾞｻ


豆福は柱の姿のとき一緒にいたため、


皆に見られてしまっている。


『豆福、今回はお留守番ね』


豆「ポー・・・」ｼｭﾝ


『また今度連れていくからね』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


隊士が何人も死ぬような相手だ。


時間は一刻も争う。


『よし、じゃあ行きますか』


今度は癸の隊士として、


鬼狩りへと向かうのであった。

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