【鬼滅の刃】がらんどう〈男主・鏡柱〉

１０話 ページ12

怪しいと思っているとお館様から


封筒を渡される。


輝「鬼舞辻に繋がる重要なことなんだ。


しかもその剣士の育手は元柱で


そのことに関する手紙も預かっている。


環にもこれを読んでみてほしい」


お館様からしぶしぶと手紙を受け取ると


その手紙の送り名がふと目に入る。


＿＿＿＿＿鱗滝左近次。


もしかして鬼を連れている剣士って・・・。


思考がぐるぐると巡る。


手紙をいざ開いて読んでみると、


鬼の妹はまだ一人たりとも人間を食べておらず、


理性も保っているという。


もし、人を襲ってしまったら、


鱗滝さん、あの人、炭治郎が腹を切って


詫びをするという内容が記されていた。


『・・・お館様』


輝「なんだい環」


『このことを他の柱には？』


輝「今度の柱合会議で言うつもりではあるよ」


(・・・なるほど。


これは煉獄さん、宇随さん、伊黒さん、


不死川さん、悲鳴嶼さんあたりが反対する案件だよなあ)


『つまり、炭治朗の成長を促しつつ


鬼の妹を守り、監視をするということですか？』


輝「監視というほど厳しくはやらなくていいんだ。


変わったことがあったら報告するぐらいで。


頼めるかい？」


『承知しました。ということは、


癸の剣士として変装した方がいいですね。


丁度先日の試験で顔見知りには成ったので


違和感はないと思われます』


輝「こちらも色々手をまわしておくから


自由に行動しておいで」


『お気遣い感謝いたします』


一礼してその場を去る。


任務の準備をするために自身の屋敷へと


足を進めていった。

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