夢に堕ちないのはどうして？ shp ページ23
「……はぁ…はぁ…っ」
熱に浮かされて少女の呼吸が浅くなる。が、意識を失うことを恐れるように手元のぬいぐるみを抱き締めた。
「A…？寝ないと良くならないのよ？」
「……や、だ…やだ…寝ないの…」
母親が駄々をこねる娘に対し困った表情を隠せない。普段は横になればすんなり眠ってくれるのに。
「…分かったわ、飲み物を取ってくるから横になってるのよ」
軽く頭を撫でると部屋を出ていった。
静かな部屋に少女の浅い呼吸の奏でる音色が虚しく響く。
「Aさん？どうして寝ないんすか。会えんくて寂しいやないですか」
「……っ！」
母親とは違う、甘くて低い声。舌っ足らずなその声は少女が最も恐れていた男が発していた。
「なん、で…？夢の中だけじゃ…？」
「さぁ？Aさんに会いたくて現実の世界まで出てきちゃったって言ったら信じます？」
真っ直ぐに見つめてくるアメジストの瞳に吸い込まれまいと睨み返した。
「……信じない、…」
男は小さく笑うと頭を優しく撫でる。ベッド脇に座り込んで少女を見つめた。
「寝ないとよくならんやろ。な？堕ちておいで。」
次に少女の視界に広がったのは大きな海と、あの男だった
男を嫌う理由は簡単である。夢を見る度に出てきて、少女を殺そうとするのだ。ある夢では毒を飲まされ、またある夢では火の中で炙られ…心身共に限界だったのだ。
だから海を見た途端に、これから何が起こるのか悟ってしまった。
「やだっ…！放して！」
「ちょ、暴れとんいて下さいよ…そんなに苦しい思いせんですみますから」
くすくすと笑うと抵抗を封じ込め、軽く口付ける。
「大丈夫。これでぜーんぶおしまいやからな」
「…やだ…まま…助けて！」
「あ、そうそう。俺ショッピって言うんすよ。呼んでくれません？なぁ、呼ばなきゃ現実に戻してやらへんで？」
「……っ、しょっぴ…？」
「ははっ、可愛ええなぁ！」
少女をしっかりと抱き締めたまま躊躇わず海に飛び込んだ。
大きな海は直ぐに二人を呑みこみ、何事も無かったかのように静けさを取り戻した。
「……ふふ、結局寝たんじゃない。」
二度と目覚めることは無いと知らぬまま、彼女の母親は微笑んでいた。
I would like to booze up with you. sn→←Does God exist？ os
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蕎麦飯うどん - 今日初めてこの小説を拝見したんですけど...見事に性癖を貫かれましたね...！！そんで持ちましてリクエストさせていただきます！niさん（無理でしたらciくん）で、自分がしていることに対して罪悪感があるタイプのヤンデレで是非お願いします！ (6月17日 23時) (
レス) id: f3cf3c5406 (このIDを非表示/違反報告)
emさん推し - ぽまえは私を天国へ召そうとしているのか？？ (2022年11月19日 9時) (レス) @page28 id: fd4958919c (このIDを非表示/違反報告)
シュネー(プロフ) - emさ……好き……(昇天) (2022年10月28日 18時) (レス) @page28 id: b73e805f4c (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - シュネーさん» emさんで洗脳系了解です！krr先生は難しかった…💦 (2022年7月23日 23時) (レス) id: 46f259f9c3 (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - 主野さん» ホラー系等のヤンデレも入れたいですね…(遠い目) (2022年7月23日 23時) (レス) @page23 id: 46f259f9c3 (このIDを非表示/違反報告)
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