神の靴の砂

23・昔話 ページ24

昔々、一人で泣いている少年がいました。





星降る夜に一人で膝を抱えて泣いていたのです




それを星空から見つけた小さな子どもは





流星とともに、その少年の所へ降り落ちました




小さな子は少年を笑顔にする為に




魔法でお花畑を作りました




そして小さな子は少年の手を引いて




星降る夜空の下で、お花畑の上で踊りました





少年は笑顔になりました






それから少年と小さな子は一緒に暮らし始めました




なにをするにも二人で一緒に




二人は誰よりも仲良しになりました




「すー、すー」



どうやらケフカ様はもう寝てしまわれたようだ


私は話を続けた







それから二人は大きくなり



帝国の兵士になりました



二人は助け合いながら戦い



評判も良く、平和な日々が続いていました







でも、それは突然起きた






ガストラ皇帝に呼び出された小さな子







少年の命が危ないと知らされました







君といると少年はどんどん死に近づいているのだと








少年の命を助けたければ







少年から離れ、ある実験の為に
シド博士の手伝いをしろ







君が少年と離れている間に









我々が少年と君をまた一緒にできるようにしてあげよう





そう言われて小さな子は一生懸命働きました






少年の笑顔を取り戻す為に









それからしばらくたって



小さな子はガストラ皇帝に呼ばれました





少年に会わせてあげよう、解決できる方法が見つかったのだ




小さな子は大喜びしました






また少年の笑顔が見られるのだと





連れて行かれたのは魔導研究所







小さな子は椅子に座らされました




ベルトで腕と足と胴体を縛られました







目の前の赤いカーテンが開くと





その向こうには少年がいました





少年も同じように縛られていました









感動の再会だな、おめでとう




これで全て解決だ




ありがどう、君が機材の収集や、研究を手伝ってくれたおかげで









人類初の魔導注入の実験ができる！









騙されていたのです。




最初から魔導注入の実験をされる為に




「私」に手伝わせていたのです。









それから「あなた」は記憶を無くした







それでも私は






ずっとあなたの側にいると誓ったのだから







あなたが全て思い出すまで







あの約束は、果たせない









「この話の続きは、どうなるのでしょうね」

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