最悪(w) ページ3
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バシャバシャと壊れた水道管から溢れる水を直接浴びる。
濡れた髪をかきあげたら、その際に飛んだ水飛沫が朝日にキラキラと反射し光った__なあんて、青春ドラマみたいな清々しい朝じゃねえんだわ。
宮「翔太、水飛ばさないでよ」
渡「ごめん」
ずっと化け物から逃げて流した汗を流したくても、風呂なんて入れないし。
さすがにベタつく髪が気持ち悪くて仕方なしに水を浴びたんだ。
涼太と二人で街を彷徨うこと四日目の朝、さてどうしようかって聞かれてもどうしろってのよ。
渡「……そういえば、この辺アイツの家だわ」
色々と崩壊しつつある街並みだけど、見覚えはある。
あの角を曲がれば彼女の住むマンションがあるはずで、そうと分かると足早になって駆け出していた。
宮「ちょっと翔太っ、確認せずに飛び出したら危ないからっ」
追いついてきた涼太に肩を掴まれた俺は「ああ、悪ぃ」て謝ってるけど、内心そんなもん気にしてられなかった。
だって目の前のマンション、崩れたマンションは確かに数日前俺が彼女と別れたあの場所で間違いないはずだから。
渡「み、三玖……っ」
嘘だろ?
まさか居ないよな?
きっとどっかに逃げてんだろ?
.
「っあぁぁあ、」
ビクッと体が拒否反応を起こした。
その気味の悪い地を這うような声にゆっくりと視線を向ければ、瓦礫の下に埋まってるのは紛れもなく俺の知ってる顔だった。
宮「翔太……彼女…」
渡「っ…嘘だろっ、なんで?」
「う"う"う"っ」って、譫言のような言葉にならない掠れ声に耳を塞いだ。
最悪、最悪、最悪っ!!
三玖は俺たちを見つけ、カクカクと不気味な動きをして見せると口を大きく開き肉を喰わせろと言わんばかりに歯をカチカチと鳴らし始める。
宮「どうする?」
渡「ど、どうするって?」
俺と違って冷静に見える涼太。
でもよく見れば握られた拳は僅かに震えていた。
涼太も悔しがってくれてんの?
怖いと、悲しいと思ってくれんの?
渡「……このままじゃ、可哀想だよな…」
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます!はい!終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります!! (2021年8月15日 10時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね!なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね!気になりますっ!!^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます!!不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります! (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています!これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます!彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年11月19日 13時