異変は突然に （mu） ページ25
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「えっと、この後は本社に一旦戻ってから１３時に打ち合わせやな」
予定帳と時計を見比べながら、この後の流れを確認する。
心配性の俺はさっきからこれを数回繰り返しながら、目的の駅に到着するのを待っていた。
「はあ、疲れた。早う帰ってゆっくりしたいなぁ」
背もたれに後頭部を預けて暫く経った時、耳の奥の方がキーンと耳鳴りがして頭を振った。
その僅か数秒後やった、自分の身体が宙に浮く間隔と衝撃がしたのは。
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「……っ、たぁ…んぁ…？」
頭がクラクラして、目を開けると辺りは薄暗くて切れ掛けの蛍光灯とパチパチと火花が散ってる光がチラッと視界に入った。
なんなん？ なにがあった？
身体をぶつけてるんか動かすと痛みが走る。
「邪魔やなぁ、は？」
身体に乗る重みを確認したら、体格のええおっちゃんやって頭から血を流してる。
「うわっ、めっちゃ怪我ヤバいやん！？ おっちゃん大丈夫か？」
狭い場所から抜け出して、ぶっ倒れてるおっちゃんの身体を揺すった。
そうしながら周りを改めて見れば乗っていた電車の座席がぐにゃりと歪んでて、人があっちゃこっちゃになってもてる。
事故？
「これ救助来るまでどないしよ…」
あの人は？
あっちの人も大丈夫なんか？
呻き声も至る所からするけど、助けを呼ぶ声はしない。
もしかしてまともに動けるんは俺だけやったりする？
「うっ、」
「あ、おっちゃん大丈夫か？」
頭から血を流してたおっちゃんに動きがあって、大丈夫かともう一度声をかける。
「ぅ、うっ、ううっううっ」
「なあ…、大丈夫か？ なあって、え？」
様子がおかしいなって思いつつ、どないかしたらなと思って更に声を掛ければ、おっちゃんが突然顔を上げた。
すると血の気の引いた色の無い瞳がギョロっと動いて、がバーッと大きな口を開け俺に迫ろうとした。
「ガガガァァまぁっ…ァっ」
「はあああ！？ なんなん！？ハッキリ物言えや！！」
訳の分からん言葉を発しながら腕を伸ばしてくるから、怖らくなって逃げた。
でも逃げて正解やったかもしれん。
おっちゃんの口から異様な程に涎が垂れて、まるで俺のこと食べようとしているみたいやったから。
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
