シャワーの音に紛れて ページ16
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シャワワワ……
あっかいお湯をこんなに有難く思う日が来るとは思わなかった。
頭のてっぺんから足の爪先まで汚れを洗い流してくれて、少し前まではこれが当たり前の世界で生きていたのに。
キュキュッとシャワーを止めて、入口にかけていたタオルを取ろうと振り返った時だった。
岩「A、隠れろ！動くな！」
「え？」
突然聞こえたひーくんの声にビクッとして慌ててタオルを身体に巻き付ける。
なに？ なんの騒ぎ？
「へえ、女が居んの？ ああ、これ目隠し？」
この声は知らない人だ。
ゾンビかと思ったけど、まさかの人？
いや人の方が考える力があるだけ、ゾンビよりもタチが悪い事もあると身をもって知ってる。
だから隠れろって言ったのかな。
バサッとブルーシートを捲って誰かがこっちに来る足音が響く。
壁に背中を寄せてみるけど、どうしよう逃げ場なんて何処にないよ。
「ここかなぁ！？」
バンッ！
「いない。 じゃあ、こっちぃ？」
バンッ！
どうしよ、どうしよ、どうしよっ！！
ギュッて目を閉じて次が此処だって不安に唇を噛んだ時、「ゾンビだ！ ゾンビが入ってきた！」と聞こえて、その声に目の前の扉に手をかけていた男がチッと舌打ちをして通り過ぎていく。
た、助かったの？
ズルズルと座り込む。
え、でもゾンビが入ってきたって。
バンッ！
佐「Aっ、今のうち行くぞ！」
「……っ、」
勢いよく開いた扉の向こうには下半身だけタオルで隠したさっくんが。
目のやり場に困って、ボボボと火照る顔を押さえているとグイッと腕を引かれて立たされる。
「ま、待って！ 服っ」
佐「んな暇ねぇから！ とりあえず逃げる！」
「ええ！！」
ペタペタと廊下に響く足音。
ここは何階だっけ？
さっくんと階段を登ってひたすら廊下を走ると、またしても突然腕を引かれて部屋に引きずり込まれた私たち。
「いやっ！ 離してっ！」
深「落ち着け落ち着け！ 俺、俺だって！」
阿「Aさん、佐久間ほらこれ」
佐「サンキュー阿部ちゃん！」
暴れる私をギュッて抱きしめて落ち着かせてくれた人を見上げれば、まだ髪の濡れたふっかさんで、彼は私に服を着せようとしてくれている。
え、状況が全くわからない。
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
