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その命だけを ページ47

JB視点

Jr「彼はまだ起きないね。首を極めて気絶させるなんて映画だけだと思ってたよ」
ジニョンはそう言ってアルミホイルの包みをホテルの冷蔵庫に入れた。連れてきた男は口にガムテープを張り、結束バンドで椅子に縛り付けてある
YG「……それ何?」
Jr「どんなものから場所を割り出されるかわからないからね。彼が身に着けていた電子機器を全て没収した」
YG「ひんやりとはしそうだけど…」
Jr「アルミホイルは電波を阻害する。冷蔵庫に入れるのはまぁ、念のためだね」
しばらくすると、椅子に縛られていた人事の男が呻きだした。自分の状況を把握しきれていないらしい。パニックを起こしたように体をよじる男に俺は声をかけた
「落ち着け、別に殺しやしない」
「…ッ!!」
「ちょっと利用させてもらうだけだ。うちの可愛い末っ子に銃を向けたことは水に流してやる」
するとヨンジェが男の前に椅子を持ってきて座り、口のテープをはがした
「…ッ坊ちゃん」
YJ「その呼び方やめて気持ち悪い。ユギョム、この人は確かに分家だけど、どちらかというと父の言いなりだ。人事の立場を利用して社内の情報を集めたり都合が悪い人を飛ばしたりする」
ヨンジェは干し苺を一つ口に含んだ。ジニョンが顔を顰める
Jr「酷くなるよ。それに第六感は千里眼じゃないんだ」
YJ「わかってる。でもその人が嘘をついてるかどうかはわかるでしょ。タン兄はどこ」
怯えたように首を振る男の膝を、ヨンジェが握り締めた。“才能”が感覚分野に寄っているとはいえ、彼も“森の子”だ。力を籠めれば膝を砕くくらい容易い
「知らないんだ!!嘘じゃないやめてくれ!!」
YJ「嘘だ。知らないまでも見当はついてるはず。答えるまで終わらないよ。膝は二つあるし、指は20本ある」
「…〜〜〜ッ病院だ!!」
その言葉にヨンジェの顔が青ざめた
「社員たちが噂していた…使用人として本家に潜り込んだ企業スパイが事故で病院に搬送されたと。それがホン・タンなのかは知らない」
YJ「どういうこと」
「厨房での事故で顔に火傷を負って、噂じゃ失明…」
男が悲鳴をあげたので、慌ててヨンジェを引き剥がした。ジニョンは膝に手を当てる。治癒しているようだ
「落ち着け!!病院にいるなら生きてはいる。外傷なら時間をかければ治癒出来る」
YJ「財閥が援助している大病院だ……そこにタン兄がいる。屋敷だと人の出入りが多いからそこで匿ってるんだ。逃げられないように…!!」
文字通り、タンさんの命だけを返すつもりだった

長の最期→←長の使命



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くたろまりあん(プロフ) - ゆうさん» 最近更新停滞気味な上に久々の更新が番外編、コメ返まで遅れてまことに申し訳ない限りです(涙)ムネアツをお届けできていたなら嬉しいです!!頑張って話を続けますので、これからも温かく不肖くたろを見守って下さい!! (2016年4月28日 17時) (レス) id: e40acf0397 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - こんにちは!初めまして!くたろまりあんさんのForest of the kaleidoscopeがとてもすばらしくて、もう何度めかは分からない程には1~現在まで振り返りは読み返してます。今までずっと静かに静かに読んでましたが、もう押さえ切れません。素敵なムネアツあざます!!! (2016年4月24日 14時) (レス) id: 2bedd12a2f (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - 醤油ベースさん» いいんですよ、私もそう書いてましたから(笑)今回彼がジニョンを守っていたというのは今朝思い付いたばかりなんで(笑) (2016年4月6日 18時) (レス) id: e40acf0397 (このIDを非表示/違反報告)
醤油ベース(プロフ) - 今までチョルの馬鹿って思っててごめんなさい…。 (2016年4月6日 16時) (レス) id: 35dfa964ba (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - kafuさん» 財閥といったらあれでしょう(笑)…ご自愛くださいませ(笑) (2016年4月5日 15時) (レス) id: 25f472dd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くたろまりあん | 作成日時:2016年1月21日 7時

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