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森のこと ページ24

Jr視点

日が暮れた病室に入ると、ベッドの上で携帯をいじっていたチョルが飛び上った
CL「おまっ……ここ5階だぞ!!」
「受け付け通ると名前残っちゃうだろ。窓からなら監視カメラもないしね」
夜中に運んだのは、治癒を隠すためだろう。俺を抱えていたから森も出入りを許した
「助けてくれてた……ごめん、ありがとう」
CL「こっちも助けられたからな、これでおあいこだぞ」
「もう知ってると思うけど、俺は人間じゃない。正確に言うと元人間であり、限りなく人間に近い生き物だ。チョルに話さなかったのはこの間チョルが言った通りの理由だよ。だから今話す」
CL「長い友達申請だったな」
チョルは笑った。重傷を騙るために病院に缶詰めになっていて退屈なようだ
「“森の子”って言うんだ。300年前にあの森に移り棲んで来た一族。とは言ってもその血を引いてるのは1人だけ……最近そうじゃないらしい事が判明したんだけど、まぁ今までは長だけだと思われてた」
CL「想像以上に濃い内容だな、俺てっきり『実は吸血鬼です』程度かと思ってたぞ」
「吸血鬼より人間に近い。五感が鋭く力も強い、風の様に動き気配を消す……それは一族にもともと受け継がれて来た体質で、その影響を受けたあの森は意思を持った」
俺はかつてヨンジェに話したように森の事を話した。客人の事、月に左右される森の事、治癒能力や第六感の事、そして同化の事
「…合コンでマーク兄さん見て、どう思った?」
CL「変な奴。でもお前とは会うんだろうなって思った」
「それは森に同化した事で社会に適合出来なくなったからだ。長く棲めば棲むほど森と“森の子”の精神は同化して来る。森に愛されればなおさらね」
ハルコさんやヨンジェに比べれば、俺達は余程マシだ
CL「じゃぁ……その一族の血を引いてなくても、森に棲んでるとそうなっちゃうのか」
「うん。適合出来ない人間は客人と見做されて日の沈んでるうちは森から出られない。逆に“森の子”は新月の、森の力が弱まった時にしか森を長期間出られない」
CL「じゃぁジヨンちゃんは客人か?」
「……彼女は森に害を為す人間と見做された。実際マーク兄さんを傷付けた事で森が彼女に報復したんだ」
正確に言うと、俺が報復させたのだが
「そういう人間は森を出るとそこでの記憶を失う。魔女が記憶を奪うなんて噂はそこから来てるんだ」
チョルは話を聞いて疲れたように枕に凭れかかった
CL「マジかー……俺、とんでもねぇのと関わっちゃったんだな」

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くたろまりあん(プロフ) - ゆうさん» 最近更新停滞気味な上に久々の更新が番外編、コメ返まで遅れてまことに申し訳ない限りです(涙)ムネアツをお届けできていたなら嬉しいです!!頑張って話を続けますので、これからも温かく不肖くたろを見守って下さい!! (2016年4月28日 17時) (レス) id: e40acf0397 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - こんにちは!初めまして!くたろまりあんさんのForest of the kaleidoscopeがとてもすばらしくて、もう何度めかは分からない程には1~現在まで振り返りは読み返してます。今までずっと静かに静かに読んでましたが、もう押さえ切れません。素敵なムネアツあざます!!! (2016年4月24日 14時) (レス) id: 2bedd12a2f (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - 醤油ベースさん» いいんですよ、私もそう書いてましたから(笑)今回彼がジニョンを守っていたというのは今朝思い付いたばかりなんで(笑) (2016年4月6日 18時) (レス) id: e40acf0397 (このIDを非表示/違反報告)
醤油ベース(プロフ) - 今までチョルの馬鹿って思っててごめんなさい…。 (2016年4月6日 16時) (レス) id: 35dfa964ba (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - kafuさん» 財閥といったらあれでしょう(笑)…ご自愛くださいませ(笑) (2016年4月5日 15時) (レス) id: 25f472dd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くたろまりあん | 作成日時:2016年1月21日 7時

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