監護権延長認定 ページ10
マーク視点
ジョンウ兄は初めてだから、だいぶ戸惑っている。だが彼も血族だから、政府が血族にとっていい働きをしてくれることを期待していいことはないとわかっている。職員たちは皆予告なしの視察に苦言を呈し、中に入れまいとしている。テイル兄とテヨン兄は質問攻めに耐えているようだ
と、その時突然小さい夢っ子のうちの1人が泣き出した。女の子で、母親は第2被験者だった。マノ兄がパッと駆け出してしゃがみ、両手を広げる
「シヨン、おいで！！」
「ッマノオッパ〜〜〜うわぁ〜〜ん」
泣きじゃくるし読んをマノ兄が抱っこしあやす。そして子供達にあれこれ聞いていた女性をキッと睨みつけた
「子供泣かさないでよ！！可哀想に、震えてるじゃないか。おいで夢っ子たち、中に入って一緒に遊ぼうね」
「仕事の邪魔をしないでくれる？あなたたちには都合が悪いかもしれないけど、この子たちが健康に暮らすために必要な調査をしているだけよ。大人の質問にまともに答えられないなんて、どういう教育を受けてるのかしら」
「知らないおばさんにいじめられたら施設の大人に助けてもらえって教わってるんだよ」
「おばっ…あなたはもう成人してるでしょう。子供達に正直な話を聞けなくなるから離れているよう言ったはずよ。調査を邪魔すれば十分な逮捕事由になるんだから」
マノ兄がびくっと震えたのを見て、ジャニ兄が血相を変えた。だがヒョンを出せば拗れるどころじゃない。物理的に炎上しかねないと思い慌てて飛び出した
「待って！！マノ兄を逮捕することは出来ないはずだよ」
「……何なの？」
「ヒョンはA・Sだから監護権を失効してない。その場合は成人すると成人としての権利は発生しても義務は発生しない。事実上マノ兄はまだ“子供”だ。あなたはヒョンに命令も逮捕も出来ない」
何でもいいから資格を取り手に職をと勉強していたのが役に立った。女性はぐ、と黙り込む
「マーク……今日のマークすごくかっこいい」
「ありがと。そんな“珍しく”みたいにしみじみ言わなくても」
僕がマノ兄からシヨンを受け取りその場を離れようとすると、女性の矛先が変わった
「それなら名実ともに大人ならいいのね？キム・ジョンウさん、話を聞かせてくれるかしら」
女性はおそらく視察団の中では若手で、上昇志向が強い。仕事熱心なのはいいが、彼らの場合それはよりシェルターのあらを探せる人をさすのだろう
「あなたは監護権延長を認定されなかったはずよ。ここの正規職員として話を聞きたいわ」
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くたろまりあん(プロフ) - akkoroさん» どよちの春はだいぶ先かな〜www (2022年5月3日 16時) (
レス) id: 7d1417b277 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます！！！ (2022年5月3日 16時) (レス) id: 7d1417b277 (このIDを非表示/違反報告)
akkoro(プロフ) - 更新ありがとうございます^_^ ドヨチーっいいヤツだわ やっぱり ドヨチも幸せになってほしいです^ ^ (2022年4月19日 0時) (レス) @page1 id: 79727b217b (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 今回も楽しく読ませていただきました‼︎ (2022年4月15日 19時) (レス) @page44 id: 454ea92083 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - akkoroさん» 毎度ありがとうございます(*´∇｀*)96って中間管理職振られることが多いんですかね？(笑)だからか自然とブレインに寄ってる気がします(笑)どよち、複雑だけど人魚くんを親友として大事に思ってるんです… (2022年4月15日 18時) (レス) id: 3c3df00dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くたろまりあん
| 作成日時：2020年5月31日 6時
