偽造DNA ページ30
悠太視点
DNA検査はパスした。あの2人がマノの両親で間違いないということになる。だが問題は、マノの感じた違和感だ
JN「引き渡すわけにはいかない。仮にあの2人が実の親だとして、100％あいつらはマノを組織に売ってる。今回もそうするに決まってる」
「でもそれを立証出来ない。お前の推測とマノの違和感だけじゃ圧倒的に不利だぞ。下手したらお前が攻撃される」
マノを手放したくないばかりに、実の両親へ嫌がらせをしていると取られかねない。このことを知ったら人権屋が騒ぎ出すに決まっている
「…ヒョン」
マノがすっかり怯え切っている。彼にとってあの2人が実の両親かどうかはどうでもいいらしい。気になるのはジャニといられなくなるかどうかだけだ
〔…マノ、しっかりせえ。お前のことは俺らで守る。お前が納得しない形で引き渡すようなことは絶対にせえへん。もしダメならお前を地下水路に隠したる〕
マノの頭をがしがしと撫でる。と、そこへテイル兄がすっ飛んで来た
TI「ジャニ！！ジョンウを止めてくれ！！」
何事かと応接間へ駈け込んで、思わず息を飲んだ。ジョンウは手にナイフを持ち、父親の腕が切り裂かれている
JN「ジョンウ！！お前正気か！？」
JW「こいつ、皮膚の下にそれを埋め込んでた」
樹脂製の細長い袋だ。ジョンウはナイフを父親の首に当てながら言う
JW「このご時世顔なんて個人証明にはならない。だから一般的に重要な局面では血液採取を行う。僕のいた組織じゃそれを掻い潜る方法を教えてくれた。血を入れた樹脂袋をあらかじめ皮膚の下に埋めておけばいい。血液採取はだいたい腕でやるから、注射を指す場所だって予測出来る」
信じられない。さすがのジャニもそれは思い至らなかったようで、絶句している
JN「…ッじゃぁその血の中身は？マノの両親から採取したのか？」
JW「それはないね。こいつらはマノ兄の両親を知らないし、ヒョンの本名も知らない。その血、もう一度調べてよ。今度は全部の遺伝子座。まぁ無駄だと思うけど」
ジョンウはナイフを男の首に喰い込ませた
JW「通常の遺伝子検査では13の遺伝子座しか調べない。腕のいい研究者なら血液の遺伝子を操作してまったく別の血液を作ることだって可能だ。僕がいた組織でも一人飼われてたよ。そのたぐいの優秀な科学者が」
連中は否定する様子もない。ジョンウの殺気に当てられているようだ
JW「マノ兄のDNAは簡単に手に入る。そこからいもしない親の血を作ったんだ」
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くたろまりあん(プロフ) - akkoroさん» どよちの春はだいぶ先かな〜www (2022年5月3日 16時) (
レス) id: 7d1417b277 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます！！！ (2022年5月3日 16時) (レス) id: 7d1417b277 (このIDを非表示/違反報告)
akkoro(プロフ) - 更新ありがとうございます^_^ ドヨチーっいいヤツだわ やっぱり ドヨチも幸せになってほしいです^ ^ (2022年4月19日 0時) (レス) @page1 id: 79727b217b (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 今回も楽しく読ませていただきました‼︎ (2022年4月15日 19時) (レス) @page44 id: 454ea92083 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - akkoroさん» 毎度ありがとうございます(*´∇｀*)96って中間管理職振られることが多いんですかね？(笑)だからか自然とブレインに寄ってる気がします(笑)どよち、複雑だけど人魚くんを親友として大事に思ってるんです… (2022年4月15日 18時) (レス) id: 3c3df00dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くたろまりあん
| 作成日時：2020年5月31日 6時
