免責と選択肢 ページ3
ジャニ視点
なんとなく、ジョンウとマノが重なって見えた。マノが鱗をはがさないという約束を守り、それを脅かす人間に敵意をむき出しにするのは、俺やドヨンのためでしかない。それでも今ではだいぶ良くなった方だ
「あの子は……マノは幼い頃日本で組織に売られた。名前も記憶も失って、人魚の姿を見世物にして鱗を宝石にするために搾取されて育った。組織に連れられて各地を転々としたから語学は堪能なのに、教育を受けたことがないから文字を読めない。日本語もひらがなカタカナくらいだ」
JW「まだ子供なのに…」
「マノはお前より2つ年上だぞ」
ジョンウはびっくりしたように目を見開いた。つまりそういうことだ。マノもジョンウも組織で時間を止められた。俺からしてみたら2人とも幼い
「殺し屋にはなりたくないんだろ。戦い方を見た。お前は人を殺したことがない」
JW「……組織のすることに正しいことはないってわかってる」
「それなのに自分を殺せという命令には従うのか？間違ってるのに。間違った人間から間違った命令を下された。それならお前は自分で何が正しいか見極めるべきじゃないか」
目をぱちぱちとさせる彼に、俺はそばに置いてあった書類を見せた
「免責書類だ。サインして組織に関する情報を渡せば、カージャックの件は不問になる。組織がお前に害をなすことは出来ない。何があってもシェルターが守ってくれる」
JW「……その後は？正しいことをしても僕が正しい人間になれるわけじゃない」
「サインすればお前には選択肢が3つある。一つは保護血族として保護プログラムを適用されたうえでシェルターまたはサポート基地で暮らす。不自由だが生活は保障されてるし、勉強も見てもらえる。働きたければスタッフが常に人手不足だ。もう一つは戦闘員となる。年齢的にたぶん基地配属だけど、お前ならやっていける」
JW「もう一つは？」
「Mob事件被害者及び関係者専門の養護施設NCTに、職員または警備員として就職する」
ジョンウの向けた銃に怯えていたマノとマークは、彼のために危険を冒して組織を退けるのに協力した。ジョンウの顔も見たことがないテヨンは、彼を想って泣いた。おそらく、こうすべきなのだろう
「家族に会いたければ支援する。だけど新しい居場所が必要なら、うちにおいで。もう服の下にナイフを隠さなくていい生活を送れる。お前のことは、俺達が守ってやる」
JW「……僕、カージャック犯だよ」
「うん、だから来るなら覚悟しろよ」
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くたろまりあん(プロフ) - akkoroさん» どよちの春はだいぶ先かな〜www (2022年5月3日 16時) (
レス) id: 7d1417b277 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - こあらさん» ありがとうございます！！！ (2022年5月3日 16時) (レス) id: 7d1417b277 (このIDを非表示/違反報告)
akkoro(プロフ) - 更新ありがとうございます^_^ ドヨチーっいいヤツだわ やっぱり ドヨチも幸せになってほしいです^ ^ (2022年4月19日 0時) (レス) @page1 id: 79727b217b (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - 今回も楽しく読ませていただきました‼︎ (2022年4月15日 19時) (レス) @page44 id: 454ea92083 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - akkoroさん» 毎度ありがとうございます(*´∇｀*)96って中間管理職振られることが多いんですかね？(笑)だからか自然とブレインに寄ってる気がします(笑)どよち、複雑だけど人魚くんを親友として大事に思ってるんです… (2022年4月15日 18時) (レス) id: 3c3df00dbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くたろまりあん
| 作成日時：2020年5月31日 6時
