不自然な壁 ページ8
ジョンハン視点
イェウンヌナの店と自宅は捜索されているので、バンの中で戦闘服に着替えた。すると何故かユジンが目をキラキラさせながら駆け寄ってきた
YJ「オッパだー！！」
「そうだよオッパだよ、さっきからいたでしょ」
YJ「黒いの、かっこいい！！」
「……駄目だよ、戦闘員をかっこいいなんて思っちゃ。オッパはお仕事だからソウンさんと一緒にいて。いいね？」
VN「ハニ兄、ちょっとこっち来て」
バーノンに呼ばれて地下に行くと、ミミ兄がアイアンシェルフを動かして、壁を指し言った
「壁を叩いてみろ。イェウンさん、ここは」
YW「ここは居抜きだったので、前の持ち主が置いていった荷物を保管していたんです。私達は使わないし、取りに来なかったら古道具屋に売ろうかなって」
叩くとコンコンと軽い音がする。都会の地下室で、地下の上は3階建てだ。もっと丈夫で硬い壁になるはずだろう。違和感はそれだけじゃない
「……広くない？地下室」
SK「お店の内装から考えると、50�僂蝋�いよね。何か隠しているならむしろ狭くなりそうだけど」
VN「これが壁じゃなかったなら話は別だ」
そう言ってバーノンは戦闘服の前を開け、胸からランチャーを取り出した。そのエイリアンパフォーマンスに目を見開くヌナの前で、俺とスングァンが同時にバーノンの頭を引っ叩く
VN「いてっ」
SK「このおバカ！！崩れたらどうすんだよ僕達生き埋めになっちゃうぞ！！」
VN「あ、そっか」
「ヌナにその貧相な胸見せてんじゃねーよ」
VN「それ関係ないし貧相とかハニ兄に言われたくないし」
ミミ兄は背嚢の中からガラス玉を取り出し、俺に投げてよこした
「壁のこの部分、半径80�僂鮖弔靴瞳�物全体に結界を張れ。クプスかディエイトがいればちょうどよかったんだがな」
ヒョンは肩をコキコキと鳴らした後、ヌナを見て溜息をついた。発動するわけにはいかない
「さっきのランチャー寄越せ、鈍器にする」
VN「壊れるから嫌です。ハンマーにしてください」
バーノンの胸から大きなハンマーを引き摺り出し、それを片手で軽々持ち上げている。さすがの怪力にスングァンが苦笑いしている
SK「イェウンさん、ハニ兄の後ろに隠れててくださいね。これから司令があれぶん回すから」
「ぶん回したりなんてするか。一撃だ」
「どっちにしろ危ないから、俺の後ろにね」
ミミ兄がハンマーを大きく振りかぶり、壁に思い切り叩きつけた。舞い上がる粉塵をバーノンが吸い込んでくれる。あとで放出するのだろう
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作者名：くたろまりあん
| 作成日時：2018年2月19日 23時
