Memory of blood～Shining Diamond～22 (ページ25)

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ごり押しとクロスチョップページ25

ジョンハン視点

地下に潜った犯罪組織を探すのは難しい。だがマ・ヨグンがどこに金を借りたかはすぐに特定出来た。活動が沈静化している連中をドユンが教えてくれたのだ
「…で、ここにいるってのか」
ミミ兄はバンの助手席からある高級宮廷料理店を双眼鏡で覗いている。ドユンの情報によればこの店は件の組織のOBが経営しており、組織はたびたびこの店を利用しているらしい
「でもここ数週間ずっと店を閉めっぱなしなんだって。この店が定休日以外でしまってる時はだいたい組織が貸しきってる。マ・ヨグンがいるとしたらたぶん地下」
「地下かぁ…やりづらいな。まぁ後方支援部隊もいることだし、派手にやっても構わんだろう。バーノン、ふっ飛ばせ」
KH「いいわけないだろちょっと待て！！」
後方支援部隊で部下たちに指示を出していた男性がミミ兄にクロスチョップをお見舞いした。その恐れ知らずな行動にスングァンが顔を青くさせている。キヒョンさんは後方支援部隊の中でもより荒事に強いチームを率いている人だ
KH「そこら中にいる一般人ごと吹き飛ばす気かお前」
「何を言うか。一般人をドンパチに巻き込んだりはしない。15分以内に半径100m以内にいる通行人を避難させて規制線を張れ。それと隣接する建物にいる住民も避難させて、それ以外の建物からは出ないように勧告しろ。ゲートでもガラス玉でも何でも使っていい」
KH「いくら深夜でも無理に決まってんだろ！！だいたいお前はいつも俺らに無茶ぶりしやがって振り回される身にもなってみろって…」
「よーい、スタート」
KH「全員聞いたろ！！天パ司令のご命令だ急げ！！」
後方支援部隊は戦うことに特化している戦闘員とは違い、守ることに特化している。そのため戦闘能力自体は非常に高く、キヒョンさんのように基地司令相手でも物怖じせずにクロスチョップをかませる人も多い。それにしたってミミ兄は規格外なわけだが
SK「可哀想にキヒョンさん」
VN「苦労人だよねあの人も」
「ミミ兄のごり押し強烈だから」
「文句ばっかり言っててもちゃんと15分以内にすませてくれるからありがたい。バーノン、たぶん連中も騒ぎに気付くだろうから逃げられないよう結界張っとけ。それと壁抉れるけど建物が崩壊しないレベルの重火器用意しろ」
戦争でもおっ始める気か
「連中もどうせ銃持ってるだろうし、遠慮はいらん。派手な音させておけば一般人もビビッて近寄って来ない。連中の抵抗する気力をそぐ勢いでぶっ飛ばせ」