―――ティッシュの契約 ページ33
ルハン視点
ハンセがその支配人に食ってかかり、仲間に全力で止められたらしい。脚本を侮辱されたことを知られたくなくて隠していたのだが、そのことに依頼人のカン・スンシクが気付いた。そして「気取り屋の卑怯者に指図されるくらいならこんな劇場こっちから願い下げだ」と怒鳴りつけ、契約を破棄し、返金を求めた
その結果、名誉棄損と契約不履行で訴えられたのだ。基本的に俺は中立であるべきだし、どちらかに肩入れすべきではないのだが、これはさすがにVICTONが可哀想だ。ジュンミョンには悪いが、クリスを応援したくなる
と、そこで昼間Aが言っていた予言を思い出した。彼女は依頼の連絡を受けてすぐに、依頼人についてある程度調べる。今回もおそらくテアトルワルツの支配人の人格について噂を知っていたのだろう。だからあんな予言が出来たのだ
「…ここ奢れ」
HS「え！？俺金ないですよ！！オーディションのためにバイト入れずに稽古ばっかしてたから…」
「今ならここの代金で雇われてやるって言ってんだ」
HS「……俺がテアトルワルツ訴えるってこと！？」
「そうすればシアターVICTONは助かるし、向こうが示談を求めて来れば返金も叶う。お宅の主催の弁護士代も安くすむぞ」
ジュンミョンは福祉に強く、よく福祉施設の代理人や縁組支援などを行なっている。そのせいか洞察力があり、人を見抜く力がある。正義感の強い彼は、あの支配人の性格にすぐに気付いて、何とか示談を目指すはずだ。弁護士は依頼人の希望に沿うのが第一だが、勝ってなんぼという側面もある。正直実情を聞いてみると、いくら大手でも支配人の勝率は低い
「君が訴えるのはテアトルワルツじゃなくてワルツ・エンターテインメントの方だ。俺が君の代理人ってことで話をしに行こう。実際の交渉は俺がやるから、任せろ」
HS「…劇団が助かるのならなんだってします。契約書とか、書くんですよね？」
「善は急げだ」
俺はテーブルにあったティッシュを取り、そこに「弁護士ルー・ハンを雇います」と書いてから署名して、それをハンセに差し出した
「はい、サインして。ハンコなかったら拇印で」
HS「朱肉もないです」
俺が黙って醤油を差し出すと、彼は爆笑した。作成時に弁護士がいて、サインと印があれば公式書類と言い張れる。要冷蔵だけど
「さて…食ったら送るよ。準備は整えておくから」
HS「どうするんですか、具体的に」
「大人が怒ると怖いんだぞってことを教えてやるんだよ」
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美依奈(プロフ) - このお話凄く好きです！何度も読み返すぐらい。だから続き書いて欲しいです！ (2018年2月24日 3時) (
レス) id: 28965486cd (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - 椎名さん» お返事遅れてごめんなさい！！ありがとうございます！！リアルのチャニョルも弱冠腐男子っぽいから(笑)次の更新お待ちください！！ (2017年8月20日 8時) (レス) id: 3c3df00dbc (このIDを非表示/違反報告)
椎名 - 今日一気読みしました！とてもおもしろいですね！やはり、チャニョルは腐男子なんですね！続きが楽しみです♪ (2017年8月1日 13時) (レス) id: 9dcc6bc970 (このIDを非表示/違反報告)
くたろまりあん(プロフ) - 雅美さん» いらっしゃいませ！！夢にEXOですと！？羨ましい！！ジョンデ、イケメンでしたか？偉大だなんてそんな、ご存知の通りアメドラパクばかりですのに(殴)アメドラお好きな読者さんがいて嬉しいです。これからもよろしくお願いします！！ (2017年7月16日 13時) (レス) id: e40acf0397 (このIDを非表示/違反報告)
雅美(プロフ) - 昨日このお話にたどり着き一気読みしました！その影響か夢にEXOが出てきて急にジョンデにトキメキ始めました(^∇^)偉大なお話です！そして私もCSIマイアミ、NCIS などアメドラが好きです！くたろさんのお話はそんな要素がたくさん出てくるので引き込まれてしまいます！ (2017年7月16日 6時) (レス) id: e424f8d82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くたろまりあん
| 作成日時：2017年1月18日 11時
