第30話 ページ32
まさとside
夜11時半、そろそろ寝るか寝ないかなんて考え始めるこの時間。
A「ねっむ…。」
Aはあくびをしながらそう言う。
…可愛すぎでしょ///
ハネル「よく1時間半も話してられたよね。」
そう言えばそうだよね。
まりん「…Aっていっつも何時に寝てる？」
A「…11時ぐらいかな…身長伸びないしぃ…ねむ…。」
身長伸びないって言っても僕と同じぐらいだしなんならハネルより高いんですがそれは。
ふみろく「どうでも良いが、ゴールデンウィーク明けたらすぐ中間だぞ？」
まさと「あ…忘れてた…。」
そうだ…中間だ…中間か…中間ね…中間…。
まりん「多分行ける。」
まりん君みたいなぶっ壊れは別。
芝健「そんなの諦めるけど？」
健君みたいなテスト放棄は知らん。
カナタ「さすがに頑張りたい…。今までが悲惨だった訳だし。」
僕も出来ないわけじゃないんだけど…完璧に努力タイプだと思ってるから勉強辛いんだよな…。
ハネル「Aは？」
ハネルがそう言ったと同時にAの存在を思い出したかと思うと、急に脚に体重がかかる。
まさと「痛…え？」
思わずそんな声を発する。
脚の上に絶賛睡眠中のAの頭が乗っているのだ。
まさと「え…あ…え///？」
まりん「やっば。(笑)やば。(笑)」
芝健「普通に可愛い…のと、何故倒れたのに起きない。(笑)A寝てるし。」
A「……ZZZzzz。」
うわやば、寝顔可愛すぎだろ。
まさと「…可愛い…///」
ハネル「ちょっと待って。(笑)まーくん顔すんごい紅い。(笑)」
まさと「え…あ…。」
そう言えば少しだけ暑さを感じたような。
ふみろく「お前絶対Aのこと好きだろ。(笑)」
…確かに、そう言われてみればそうかもしれない。
まさと「ちち違うから！」
普段はすんごいクールでカッコイイし…。
カナタ「絶対嘘だろ。(笑)」
まりん君とか健君とか、親友を本当に大切に思って、仲間想いで。
まさと「そそそんな訳ぇ…わぁ…。」
虐められてるのに、めげずに自分を突き通せる所。
まさと「んむぅ…でも…確かにね。」
何より、信頼した、特定の人にしか見せないその笑顔は…僕の心を奪った。
まさと「僕は…Aの事が好きだよ。」
分からないけど、きっとそうだ。
だって、こんなにも心臓がバクバクと音を響かせているのだから。
まりん「っつ…やっぱりな。」
わかり切ったようにまりん君は言う。
ふみろく「頑張れよ。(笑)」
まさと「もちろん。」
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作者名：なほティー | 作成日時：2019年5月24日 21時
