色の見えないあなたと共に…【アナタシア】本編1 (ページ20)

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第19話ページ20

Aside

翌日の放課後、まりんと健の集合場所に行こうとした所、まさとに手をまあまあ強引に引かれ、3階にある生徒会室に連れていかれた。

A「急に引っ張らないで。手痛いから。」

まさと「あ…ごめんて、ごめん。」

何か健に似てる気が。

まさと「というか意外と体力あるね。結構強引にしたんだけど。(笑)」

A「一応シャトルランだけ120超えてたから…あとは人並みだけど。」

なんでそんなに多いのかって？そんなの知らねぇよやったら120超えたんだわ。

まさと「普通にすご。(笑)とりあえず…。」

まさとはそう言って生徒会室の扉を開ける。

まさと「しっつれいしまーす！」

咄嗟に耳を塞ぐ。予想以上にうるさかった。

A「うるさい、校舎内に結構響いたから。」

まりん「激しく同意。」

中にはまりんと健が居る。

まさと「…そんなに言わなくても…。」

芝健「この2人が揃うといつもこんなだけど。(笑)」

それは知らん。

A「あと3人まだか。話はそれからでしょ？」

まさと「そうだね…状況把握能力高くない？」

それも知らん。

そんなこんなで数分待っていたらメンバー全員が揃う。

芝健「揃ったねー…そんなわけでAに説明しよう！の会！」

ネーミングセンス…。

A「…グループについては知ってる。一応動画は見てるし。」

ふみろく「マジか。(笑)Tiaraに間近で出会うとなんてな。(笑)」

ファンの名称だっけ。Tiaraって。

まりん「で、Aってダンスやってたのもあって俺らの踊り…ブレイクダンスを除いて、それで思うところがあったと思う。」

A「無いことは無かった。しっかり踊れてないところとか、こうすれば良いとか。」

それを私が踊れるなんて一言も言ってないけど。

芝健「で、練習見に来て欲しいなって。互いに刺激になると思うから。」

いやまあ言うとは思ったよ？言うとはね？

A「別にいいけど……。いつ？どこで？」

まあいつでも暇人な私としてはいつでも良いのだが。

まりん「次の土曜…だったよな？」

カナタ「おん。」

A「了解。健が迷わない限り一緒に行く。まだ出会って1日しか経ってないけどね…。」

芝健「信用低いなぁ…。(´・ω・｀)まあ了解。」

本当に適当に決まったな。適当すぎやろ。

A「じゃあそういうことで。まあ…楽しみにしてる。健とまりんが踊ってるところ見るのも久しぶりだし。」

人を信じれないような私にしては、順調に物事が進みすぎているような気もした。