色の見えないあなたと共に…【アナタシア】本編1 (ページ18)

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第17話ページ18

Aside

さすがにアホすぎでしょ。なんでこの学校受かったんだろ。

そーんなことしたら…ねぇ？(笑)

右から握り拳が飛んで来かけた時、来ると思ったその手は来なかった。やっとかい。

まりん「そーろそろ、辞めてもらえる？」

うわぁ…ヒーローは遅れて登場する感半端ないなぁ…。

女子1「え…海斗先…輩？」

空いた口が塞がらない感、たまんないわ。(笑)

A「遅い。まあ良いけど。そんなに痛くなかったし。」

教室の中だけでなく、廊下までもが大騒ぎになっているのは言うまでもない。

私は何事もなかったかのように立ち上がる。

A「今の全部演技だったから。簡単に騙されてくれたね。(笑)中学の時の方がよっぽど辛かったよ。」

女子2「なんで…ここに…。」

愚問だなぁ…。

まりん「…親友だから。別にAは誰も騙してない。一応こいつとは3歳なりたて位からの付き合いだから。」

まりんからの親友発言頂きましたっ！たまにデレ…というか、こういう所出るからなぁ…。

A「虐めは良くないよね？それに私はただ先輩と話してただけ、何か悪い？」

女子2「っつ…で、でも！…。」

いや、でもなんやねん。

まりん「Aは少なくとも、俺らにとっては大事な存在だから、虐めるなら…何するか分かんねぇぞ？あとさぁ…13年も付き合ってきたら…。」

なんだこれ、ハモる気しかしない。

A・まりん「お互いの気持ちぐらい、大体わかるから。」

ハモリ来ましたっ！っしゃあ！まあ半分私が合わせに行ったけどっ！

女子1「っつ…もう良い。行こ。」

3人はその場から立ち去る。

A「演技だってわかってたくせに、面白いことしてくれるねぇ。(笑)というかハモったの地味に嬉しかったんだけど。」

まりん「…まあ、面白くしてやろうと思ったから。俺もハモらせに言ったけどな。(笑)」

知ってた。

A「さーあ、騒ぎが広がって時間に間に合うか知らないけど、早く行けば？私も辛いし。(笑)」

教室の出入口に女子が何十人といる。

まりん「…お前分かってだろ。言えや。(笑)」

A「サーナンノコトデショーネー。(棒)」

まりん「はぁ…じゃあ、また放課後。」

そんな訳でまりんは人混みの中を頑張って歩いていた。