第16話 ページ17
Aside
A「…用事あるの思い出した。先に教室戻っとく。」
ちょうど昼食を食べ終えたのもあるが、唐突にその場から抜け出す。
まあ用事なんてないんだけど、このイケメン六人衆に囲まれて昼食を取っていた場合、女子からの反応はどうなるのか気になってたのだ。
まりん「…ごめん、俺も。5時間目に間に合うようにしろよ。」
なんだ、まりんも抜けるのか。めんどくさい。
中庭にから校舎内に入る道を2人で進む。
A「わざわざ来なくてもいいのに。私そこまで弱くないよ？」
まりん「中2との時の前例があるから。それにどんな風なのかも見てみたい。」
お互いに、相手の気持ちは分かってるらしい。つまんね。
A「まりんいたらそれどころの騒ぎじゃ無くなるから見るとしても最初は隠れてて。私が困る。」
まりん「りょーかい。」
同学年のまさとやハネルだけでも大騒ぎになるのに、先輩のまりんが来たとなったら嵐が起きる。
校舎内に入り、1年2組の教室に向かう。ちなみにその道中の廊下で女子が私の方を見ながらヒソヒソしてたのは知ってる。
自分の席に付き、5時間目の数学の用意をする。そしていつも通り窓の外を見つめる。
おい、知ってるぞ、そこの女子。私の事話してるの。ハッキリ言えよ。(笑)
女子1「ねぇ、お前さぁ…。」
胸ぐらを掴まれて言われる。前から察してたけどこいつ虐めグループのリーダー格だよな。
後、やっと来たか。おせぇわ。(笑)
A「何？」
女子2「お前ごときがさぁ…まさと君を含めた学校のトップである6人に近づいて良い訳ねぇんだよ！」
あれあの人たち学校のトップ集団だっけ？イケメンなだけではなかろうか。
A「そんな事言われても、何にもしてないんだけど。近づいて来たの向こうだし。」
女子3「チッ…生徒会長もこいつに騙されてる…。」
いや何も騙してないんですけど。
A「…。」
黙り込んだら面白そう。知らんけど。
女子1「なんか言えよ！」
右頬を殴られる。
中学の時より威力弱いな。全然痛くないわ。
A「い…っつ…。」
演技でもしてみようじゃないか。面白そうだし。
女子2「あはは！面白いね、いっつもえらそーにしてる奴をコテンパンにする…って！」
左脚を蹴られる。体制を崩した振りをしてそこに倒れ込む。
ここで来ました、3人からの総攻撃。殴られ蹴られが一気にくる。3人なのに中学の時の1人分よりも威力が弱い。
そしてまあ、そんなに簡単に罠に掛かってくれるとは。(笑)
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作者名：なほティー | 作成日時：2019年5月24日 21時
