色の見えないあなたと共に…【アナタシア】本編1 (ページ14)

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第13話ページ14

Aside

中学校に入学して4日が経つ今日。

そろそろ虐めが酷くなってくる時期だねやったね☆

まあ、健とまりんと一緒に登校してるのは大きな要因だけど、それが理由で私達の「いつも通り」を壊されたくないから、辞めるつもりは無い。

というか今辞めたら虐め側の思う壷でしょ。

そんな訳で今日から5時間目以降の授業もあるため、弁当を持ってこなければいけなくなったわけだ。

2人分の弁当を作るのは暇つぶし程度にやってるから嫌じゃないけどね。

んでまあ今は昼休み。昼食をとるために中庭にいるんですよ。自分含めて「7人」で。

A「…なんでこんなに顔面偏差値高い方がいらっしゃるんですかね？」

そう、目の前にアナタシアのメンバー全員いるのだ。おかしいだろ。

まりん「俺は知らん。」

A「うんまあ1割ぐらいは悪いかな。残りの9割は全部…お前だけどな！」

健を指さしながら言う。

芝健「ごめんて、謝るからぁ～。どうしても会わせたかったから…ごめんて。」

A「まあ過ぎたことだからもう良いけど…。皆さん自己紹介して貰えませんかね？」

？？「川崎翔真(ｶﾜｻｷｼｮｳﾏ)でっす！ハネルやってます。まさととは家が近いよ。呼び方はハネル、タメで！1-3、よろしく！」

？？「笠原康太(ｶｻﾊﾗｺｳﾀ)、一応生徒会長やってるぞ。3-1だ。アナタシアではふみろくをやってる。呼び方は自由に、同じくタメで。よろしく！」

？？「原田奏太(ﾊﾗﾀﾞｶﾅﾀ)。3-2。お察しの通りカナタをやってはいる。あとは右に同じく。よろしく。」

まあ知ってたんだけどね。

A「野村 A。健とまりんから名前ぐらいは聞いたことあるはずだけど。一応2人の幼馴染やってる。クラスはまさとと一緒。Aって呼んでもらって、タメで良い。」

一応自己紹介はする。

A「…全部話せと言う訳かい？」

まりん「出来ればでいいがそういう訳だね。」

まあ…仕方ない、話すか。

A「左眼網膜剥離で眼帯してる。右眼は血のような赤黒い色。それを見られてくないから前髪伸ばしてる。それと色が分からない。唯一いいところはカメラアイを持ってる事。…後は…中2の時のこと以外なら…言って。」

単純に口が疲れたのもあるが、自分の闇を自分で言いたくないのだ。

多分、この3人も認めてくれる。

でもやっぱり、否定されるのが怖くて。

前に進めない私も嫌だって、そう思ったことは何百回もあるけど。