何も知らないくせに。【鬼滅の刃】

＊・ ページ2

いつも通りの毎日


いつも通りの私




昼になったら食料探し


木の実とかあったらいいな



夜になったら寝る

もちろん外で


今日はお腹が空いてた


あまり収穫がなかったからな…




「ウヒャヒャ、美味しそうだなぁ」


そんな声がして目が覚めた


目の前には人間とは言えない姿の…生き物？


でも喋ってる




「おお、起きたか。今からお前を食べてやろう」


は？何言ってるんだこいつは



舌なめずりをした生き物は私に向かってくる



当時の私は１１歳だ

理解するのに時間がかかった

だけど


鬼が私に尖った歯を見せたその時


私は唐突に理解した



私はこいつに食べられるんだ

こいつは私を食べるんだ



私は死ぬんだ




でも逃げようとは思わなかった


これが報い

私も同じことをした


食べてはないけど


相手の歯が私に近づいてきた


「っ…」



…


…。



…？



何も、起きない






目を開けてみても、何もなかった





「…？……。？」








周りを見渡すと





静かに鞘に刀をしまう貴方がいた。

＊・・→←第一章 初めまして。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す