ヴァンパイアの世界で2

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佐久間side




…ここ、どこ？

病室か。

そうだ！

ふっか？

フラッ

佐｢うっ、この感覚…。気持ち悪っ…。
麻酔銃っ撃たれたな…｡｣

毎回これに耐えるの？

ガチャ

向｢さっくん！起きたんやな？
今先生呼ぶから待ってな？気持ち悪いよな？｣

康二の声かけに必死に頷いた。

医｢佐久間さん、お疲れ様でした。
薬入れて、気持ち悪いの取りましょうね。｣

佐｢…っか、は？｣

向｢ん？ふっかさん？今寝てるで？｣

佐｢はぁっ、ふっか、だいっじょ、ぶ？｣

向｢大丈夫やで。ふっかさんに伝えてくるわな。｣

佐｢ふっ、うん。｣

少ししたらふっかが来た。

寝起きで来たのか、寝癖ついたまま来た。

深｢っ佐久間？ちゃんと意識ある？｣

佐｢はっ、あるっよ！にひっ。｣

深｢無理して笑わなくていい。薬早く効いたらいいな。｣

まただ。

背中が温かい。

落ち着く。

佐｢俺っ、それ、好き。｣

深｢こんなん、いつでもしてやる。｣



次に目が覚めた時は、みんながいた。

佐｢んっ、みんな…。｣

渡｢佐久間、よく頑張ったな。｣

佐｢ありがと。｣

阿｢あとさ、だんだんギリギリの状態でスタートしていくらしい。
結構な時間使うから、短縮したいって言われた。｣

岩｢佐久間も早く終わった方が楽なのか？｣

宮｢でも、苦しいスタートだったら今の処置も
苦しいとこ止まりってこと？
佐久間が楽な時なくない？｣

深｢佐久間の休憩は？｣

阿｢俺も交渉はしたよ…。
苦しくなるまでに待って、そっから暴走するまで待つ
だと効率悪いからって拒否されたよ｣

渡｢勝手なことばっかり言いやがって！｣

佐｢みんな、俺なら大丈夫だからっ。
早く暴走抑えられたら、みんなの負担もなくなる。｣

深｢ごめん、1番つらいのは佐久間なのに。
俺も頑張るから…。｣

そこから地獄だった。

何回誰とやっても上手くいかず

ただただ時間だけが過ぎていった。

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