ヴァンパイアの世界で2

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佐久間side




3日後

佐｢俺の退院はー？｣

阿｢俺は聞いてないよ？｣

佐｢阿部ちゃんだけずるーい！！｣

阿｢そんなこと言われても。笑｣

佐｢本当にもう大丈夫なの？しんどくない？｣

阿｢うん、大丈夫！佐久間は自分こと心配しな？｣

佐｢俺も元気なんだけど？｣

ガチャ

ヴ｢失礼する。佐久間、今の空腹状態はどうだ？｣

佐｢えー？もう、ペッコペコ。
ここ来てからちょっとずつしか血飲めてないけど？
ってか、退院まだー？｣

ヴ｢この状況で分からぬか、呑気だな。
これより、佐久間大介の実験を始める！
暴走を止めることだけ考えろ。｣

佐｢えぇっ？もうやんの？｣

阿｢佐久間、ごめん。今日からだったみたい。
ふっかから連絡来てたの気づかなかった。｣

佐｢俺どうしたらいいの？どっか閉じ込められる？｣

ヴ｢この病室が実験室になるから、何も変わらない。｣

佐｢ふーん。んで、苦しくなっても血は飲めないのね。
暴走止めるってどうやるの？｣

ヴ｢それを見つけるための実験だ。｣

佐｢痛いことしないでねー？｣

ヴ｢それはお前次第だ。｣

佐｢…分かったよ。｣



丸一日が経った。

苦しくはなってきたけど、まだ全然大丈夫。

笑ってお話できるぐらい余裕。

捕まってた時で2日以上だったからまだだな。

深｢佐久間？何考えてんの？｣

佐｢んー？いや、暴走って言ってもまだ来ないじゃん？
あと1日半ぐらいかなーって。｣

深｢よく考えろ？入院してから4日経ってる。
初日は輸血してたけど、その間に飲んだ血は少しだけ。
前より暴走は早いと思うけど？｣

佐｢苦しくなったのってどれくらいだったんだろ。｣

深｢それは俺にも分からない。｣

佐｢ってか、襲われるかもしんないのに、
見張りふっか1人なの？｣

深｢声が聞こえてるか、誰の声が制御しやすいか
試すんだってさ。あとこれ、麻酔銃渡されたから。
いざという時、使えって…。｣

佐｢佐久間さん、また副作用と戦わなきゃね。笑
でも、ふっかが怪我するなら絶対使えよ。｣

深｢真顔で言うな！｣

佐｢にゃは！ごめんごめん。
でも、真面目な話。俺、ふっか襲いたくない。｣

深｢分かってる、佐久間のために撃つよ。｣

佐｢うん、ありがとう。｣

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