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佐久間side
阿部ちゃんは黙ったまま俯いてしまった。
佐｢阿部ちゃん？話すの怖い？｣
阿｢え？あっ、うん。そうだね。｣
佐｢俺そんなに頼りない？｣
深｢佐久間、そういうことじゃないと思うよ。｣
佐｢え？どーゆーこと？｣
深｢佐久間に知られることを1番心配してたもんね。｣
佐｢阿部ちゃん、俺大丈夫だよ？｣
それから少しして阿部ちゃんが話し始めた。
阿｢佐久間はさ、吸血されたことある？｣
佐｢小さい時に何回かされた記憶はある。
でもそれは依頼されたんじゃなくて交換条件。｣
阿｢そう。彼らにお願いするには血が必要。
何か情報や物を貰うとき対価として血をわける。
俺はヴァンパイアから情報や地図を買ってるんだよ。｣
佐｢え？任務なのに情報買わないといけないの？｣
阿｢俺も最初はそう思ってた。
彼らの言い分は命がけの情報をタダで渡す訳にはって。
あと、俺たちの任務は秘密のものが多いからバラさないように脅しの意味もあると思う。｣
深｢やっぱこの世界狂ってる(ボソッ)｣
阿｢ふっか。ダメだよ。
確かに母さんたちから聞かされた昔話とは違いすぎるけどそれは仕方ないからね。
もう、世界が違うんだよ。｣
佐｢そっか…。
ってことは阿部ちゃんも15%？吸血されてるの？
だから任務は月一回なの？｣
阿｢よく分かったね。
でも今日はいつもより少し多めに取られちゃった。笑
地図がちょっと高かったんだよね。笑｣
佐｢阿部ちゃん、笑わないで…。
話してくれてありがとう。ゆっくり休んでね。｣
阿｢聞いてくれてありがとう…Zzz...｣
俺はふっかと相談してみんなに話した。
向｢阿部ちゃん…グズッ
俺も吸血されに行ったら阿部ちゃんマシになる？｣
佐｢1人で行こうとするなよ！｣
向｢だってしゃーないやん！
阿部ちゃんの気持ちわかるもん！
さっくんに話さんかった気持ち俺にはわかるもん！｣
佐｢は？どーゆー意味？｣
向｢戦ってるん誰？俺と阿部ちゃん以外やん。
戦ってる人から血取ってもーたら力出やんやん！｣
佐｢それとこれとは関係ない！｣
岩｢そこまで！｣
深｢佐久間、それ以上はダメ。
佐久間がそうなると思って阿部ちゃんは黙ってた。｣
佐｢…ごめん。｣
渡｢佐久間、阿部ちゃんのためにも薬回収成功させよ。｣
舘｢佐久間がいつも笑顔で帰ってきてくれること祈ってると思うよ。｣
佐｢うん、みんなありがとう。｣
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作者名：るー | 作成日時：2022年7月28日 23時
