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深澤side




佐久間もやばいけど、人間側も辛くなってきたな。

もう、全員水筒の水はなくなってしまった。

深「みんな、体力消耗しないように見張りやめよう。」

岩「そうだな。いざという時に備えよう。」

渡「大我、体調どう?」

京「ありがとう、大丈夫だよ。」

嘘つき。

そんな青白い顔で言われたら、バレバレだよ。

渡「…やばくなったら言えよ?」

変に刺激せずに様子見るところ、さすが。

深「…っふー。にしても、俺たちも結構きついよな?」

岩「通信機も全員充電切れちまったし…。」

渡「水だけでもあればな。」

宮「みんな、気をしっかり持とう!
佐久間も暴れず頑張ってるよ!」

佐「…っ。ふーっ。」

深「暴走してんのに、抑えてるもんな。
佐久間が頑張ってんのに、俺らが諦めたらダメだな。」



向「みんなー!!大丈夫?」

深「…康二?」

阿「みんな、無事?」

岩「阿部?大丈夫だったのか?」

阿「詳しいことは、後で話す。
とりあえず、みんな水飲んで。はい。」

宮「ありがとう。」

渡「阿部ちゃん、この檻壊せなくて大我と佐久間が
出られない。」

阿「康二、これどうしたらいい?」

向「機械動かせば上げれるけど、
さっくんの縛ってるやつ取らなあかんな。」

深「どうしよう。手を後ろで縛り直すか?」

向「ちょっと待ってな。これしよか。
さっくん、ごめんな。ちょっと眠くなろっか。」

深「康二?なにするの?」

向「大丈夫やで、ただの睡眠薬やから。
お互い安全にいかんと、後でさっくん悲しむやろ?」

康二は佐久間に針を刺した。

少しずつ、佐久間の力が抜けていく。

苦しそうな呼吸のまま、佐久間は意識を失った。

向「運搬用の檻があるから、可哀想やけどさっくんは
それに乗せよう。」

阿「そうだね。可哀想だけど、佐久間を思ったら
その方がいいかも。」

向「じゃあ、機械動かすわ。」



ヴィーン

阿「大我、顔色悪いよ。立てそう?」

京「…ごめ、意識、とびそっ。」

阿「照!大我車まで運んで!
康二!先に大我の処置お願い!」

向「んもぉー、俺医者ちゃうっちゅーねん。
俺、大我するからさっくん檻に入れたって。」

宮「了解。」

岩「大我、揺れるぞ。ゆっくり降ろすからな。」

向「大我ー、ごめんな。足ちょっと上げるでー。
ごめんな、これぐらいしかできやんけど。
この状態でよう2日頑張ったな!」

京「…ぅん。」

向「意識飛ばさんように、頑張ろな。」

宮「康二!佐久間乗せた!」

向「急いで帰ろ!」

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作者名:るー | 作成日時:2022年7月28日 23時

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