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佐久間side
建物の周辺に見張りなし。
建物入っても気配がない。
奥に隠れているのか？
そもそもの数が少ないのか？
今回の任務の詳しい情報はほぼゼロだから、
その場その場で確認しながら進まないといけない。
深｢このまま上の階まで進んで大丈夫なのか？｣
岩｢ここまで出てこないのも不気味だな。｣
佐｢でも、確実に大我の匂いが濃くなってきてる。
...多分、出血してるよ。｣
深｢急いだ方がよさそうだな。照、大我見つけ次第
周りのヴァンパイア気にしなくていいから、大我連れて
車まで行って。佐久間とヴァンパイア散らすわ。｣
岩｢頼んだ。｣
佐｢こっち。あの扉の向こうだ。｣
渡｢俺らが、飛び込もうか？｣
宮｢開けた瞬間、判断して最短ルートで大我救出して。｣
岩｢今はそれが一番か。よし、行こう！｣
バンッ！
扉を開けたら、そこには大我が横たわってた。
佐｢大我っ！！｣
深｢佐久間待て！罠だ。人がいなさすぎる。｣
佐｢大我！話せるか？｣
俺の問いかけに、大我は薄ら目を開けて首を振った。
佐｢待ってろ、今行く！｣
また、首を振った。
ん？来るなってこと？
やっぱり何かあるのか？
佐｢照、どうする！｣
岩｢クソ、出てこい！ヴァンパイア！｣
佐｢俺が囮になるか。｣
深｢それはまずい。｣
佐｢けど、早くしないと大我がもたない！｣
岩｢落ち着け、もともと大我の担当をするのは俺だ。
俺が囮になる。｣
佐｢でもっ、｣
岩｢きっと、あそこに行ったら相手が出てくる。
そしたら俺たちを助けてくれ。｣
佐｢...分かった。｣
深｢気をつけて！｣
照がゆっくり大我に近づいた。
大我は必死に首を振っていた。
京｢...ダメっ、こな...いでっ。｣
岩｢大我、喋らなくていい。大丈夫だから。｣
京｢...っまる。｣
佐｢っ！｣
ドン！
俺は照を押しのけた。
ガシャン！
次の瞬間に俺と大我は檻の中だった。
佐｢しまった！大我の捕まるで勝手に動いちまった！
ここで、俺は大我を守る！｣
岩｢馬鹿野郎！お前が捕まってどうする！｣
京｢っ大ちゃっ、なんで？｣
佐｢ごめん、大我。教えてくれたのに。｣
深｢照、とりあえず敵をどうにかするよ。｣
気づけば周りはヴァンパイアに囲まれていた。
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作者名：るー | 作成日時：2022年7月28日 23時
