ヴァンパイアの世界で (ページ39)

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佐久間side

京本家に帰ってわかったこと。

おじさんもおばさんも特別な血。

大我は康二が開発した増血剤を、

吸血日1週間前から飲んでいる。

増血剤は吸血されるようになってからずっと飲んでる

って大我が言ってた。

吸血日当日は薬が効いて、美味しそうな匂いがする。

ちゃんと血飲んでから大我に会えば問題ないんだけど。

飲みたいなぁって思っちゃう...。

佐｢思ったより匂い出てたな。｣

阿｢匂い？｣

どうやら、独り言が声に出てたらしい。

佐｢今日大我吸血日だったんだけどさ、増血剤が効いて
結構匂いがすごかった。｣

阿｢そういうの分かるんだ。きつい？｣

佐｢アルの血飲んでたら大丈夫だけど、美味しそうとは
思っちゃう...。｣

阿｢俺らで言うご馳走だから、お腹が満たされてても
美味しそうなものは美味しそうってことか。｣

佐｢そうだね。｣

深｢佐久間、そろそろ血なくなんじゃねーの？｣

佐｢うん。丁度今日もらいに行くよ。｣

深｢そっか。あとそろそろ任務来るころじゃない？
阿部ちゃん、まだ聞いてない？｣

阿｢そろそろだと思うけど、まだ来てない。
佐久間がヴァンパイアになってから初任務だね。｣

佐｢人間より力強くなってんのかな？
もしなってたら、みんなの負担が少なくなる！
ってか、怪我しても回復するからふっかは照に専念
できるよ！｣

深｢バーカ、今まで通りだよ。
回復するって言っても痛いし、体力使うじゃん？
それは俺が嫌だ。今まで通りやらせてよ。｣

佐｢にゃは、ありがとう！｣

深｢当たり前ー。｣

阿｢あっ、任務入ったっぽい。行ってくる。｣

｢行ってらっしゃい！｣