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阿部side
アルも解放されて、花壇のところに戻ってたみたい。
阿｢アル、聞きたいことがある。｣
アル｢大介は？誰も怪我してない？｣
アルは俺の肩を揺らして聞いてきた。
阿｢うん、誰も怪我してないよ。｣
ア｢……よかった。｣
渡｢はぁ？よくねーよ！｣
宮｢翔太、ダメ。｣
ア｢何かあった？｣
阿｢佐久間、俺らの血は飲まないって。
今もすごく苦しそうなんだけど、何か方法はない？｣
ア｢誰も犠牲にしたくないもんね。
僕の血を飲み続けるしか方法はない。
あと、もう1つ気をつけてほしいのは他のヴァンパイア
の血じゃダメ。
だから、僕が死んでしまったら大介も飢えて死ぬ。｣
阿｢分かった。毎日飲んだ方がいいの？｣
ア｢まぁ、人間で言うご飯だからね。
1日20〜30mlぐらい飲んだら生きてはいけるかな？｣
阿｢それは少ないってこと？｣
ア｢そうだね。
我慢はできるけど、もうちょっとほしいなーって思う。
きっと、僕の血も嫌がるだろうから最初は少量で
受け入れてくれたら、量を増やそうか。｣
阿｢ありがとう。
アルは毎日血がなくなっても大丈夫なの？｣
ア｢僕の心配もしてくれるの？優しいね。
僕は大丈夫だよ。すぐに回復できる。｣
阿｢よかった。
とりあえず、水筒持ってきたから血くれる？
どうするかは佐久間に聞いてみる。｣
ア｢いくらでも、持っていって。｣
阿｢怖いこと言わないで。笑｣
渡｢いくらでもって限界まで取っても大丈夫ってこと？｣
ア｢はははっ、さすがにそれは死んじゃうね。｣
宮｢ちゃんと生きてるんだね。｣
ア｢生きてるよ。はい、満タンにしたよ。｣
阿｢ありがとう。｣
渡｢早く帰ろ！！｣
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作者名：るー | 作成日時：2022年7月28日 23時
