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佐久間side




佐「ただいまー、大我いる?」

京「おかえり。どうしたの?」

佐「欲しいものある?」

京「急にどうしたの?」

佐「明日買い物行こうと思って!
ついでだから大我欲しいものあったら買ってくるよ!」

京「…それ、どういう意味か分かって言ってんの?
それとも同情?」

今までに聞いたことないぐらい低い声で、俺を睨んだ。

佐「え?同情?」

京「命削って買って来ますって言ってるのと一緒だよ!
それとも俺が買い物できないのをバカにしてんの?
いい加減にしろよ!俺はっ(フラッ)」

佐「大我っ!」

京「触んな!バカにされるのはもううんざりなんだよ!
……ごめん、自分の買い物だけしてきなよ。」

佐「…ごめん。でも俺、そんなつもりじゃっ。」

京「分かってる。言いすぎた、ごめんね。」

大我はトボトボ歩いて部屋に戻っていった。










プルルルルルル

佐「もしもし?」

阿「佐久間?今大丈夫?」

佐「大丈夫だよ。あっ、もしかして大我?
ごめん、今部屋に戻っちゃって。」

阿「佐久間に用があったから大丈夫だよ。
大我から連絡が来た。『俺、やっちゃった』ってさ。」

佐「…うん。俺、無神経だった。」

阿「ちゃんと分かってるなら大丈夫。仲直りしなよ?」

佐「阿部ちゃん、ありがとう!」

阿「どういたしまして。じゃあね。」



コンコンコン

ガチャ

佐「大我?入るよ。
大我、さっきはごめん!」

京「俺もごめん。
大ちゃんが同情じゃないって分かってるのに…。」

佐「なんかあった?」

京「働いてない俺たちは下に見られてバカにされる…。
欲しいもの買ってあげようか?って虫けらを見る目で
言われるんだよ。
まぁ、そんなの相手にしてないからいいんだけど。
ただ、今日はカッとしちゃって…。」

佐「話してくれてありがとう。
俺がそんなやつぶっ飛ばす…。」

京「ダメだよ。そんなことしたら脅されて終わり。
明日、普通に買い物楽しんどいで。」

佐「…分かったよ。はぁ、吸血緊張するなー。」

京「ふふっ、ちなみにお屋敷でされる吸血は採血だよ。
お屋敷には上級のヴァンパイアしかいない。
だから、そこでしか武器の販売は許されないんだよ。」

佐「なるほど。」

京「でも、気をつけね!」

佐「さんきゅ!」

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作者名:るー | 作成日時:2022年7月28日 23時

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