ヴァンパイアの世界で (ページ16)

今日:34 hit、昨日:9 hit、合計:35,385 hit

16 ページ16

佐久間side

今日は休み3日目。

今から俺の両親の墓参り。

大我も一緒に行きたいって言ってくれた。

京｢大ちゃん？準備できた？｣

佐｢もう行く！車で待ってて！｣

この世界に花というものはない。

その代わりに大我からもらった折り紙で鶴を作った。

花は綺麗なものだと母ちゃんが教えてくれた。

いつか見てみたいなー。

車に向かうと大我が待ってた。

京｢あっ、鶴作ったんだね！
なんで白じゃなくてピンクなの？笑｣

佐｢んー、ピンクがすぐ目に入ったんだよねー。
運命的な？｣

京｢ふーん。｣

そこは興味ないのね。笑

もちろん運転は俺で、大我は助手席

佐｢出発しますか！しんどくなったら言ってね？｣

京｢うん！行こう。｣

墓地エリアに着くと石を積んだものが沢山。

誰のお墓か分かるように簡易で作られたプラカードに

名前が書かれている。

『佐久間家』と書かれたプラカードを探す。

俺、この3ヶ月ほぼ任務と訓練だったからお墓参り

始めてなんよ。

佐｢あ、あった。｣

お墓の前に作ったピンクの鶴を置いた。

佐｢父ちゃん、母ちゃん久しぶり。
俺、今京本家にお世話になりながら働いてるよ。｣

京｢おじさん、おばさん大我だよ。
いつも大ちゃんに助けられて感謝してる。｣

佐｢大我ありがとう！2人ともまた来るわ、じゃあね！｣

京｢また一緒に来てもいい？｣

佐｢もちろん！｣

家に帰るとおばさんが夜ご飯を作って待ってた。

今日はおじさんも帰ってくるの早かったみたい。

京父｢大我、大介おかえり。｣

京母｢2人ともおかえりなさい。｣

京｢ただいま。｣

佐｢ただいま！｣

久しぶりに全員揃ったご飯はさらに美味しい気がした。