181.俺の護りたいもの･･･M ページ6
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｢自分で言うのもあれだけど殆どの生徒が進学するうちになんで入った？進学希望者の進学率がトップクラスだってウザいくらいうたってるうちになんではいったんだよ。進学したくねぇやつが何時間もかけてまで通学するのに選んだのがうち？でも進学したくありませんって？(笑)｣
｢･･･っ｣
｢笑わせんなよ。お前がやりたいことは、地を這ってても貫け。笑われても逃げんな。｣
ニノは真っ直ぐ俺に向かってそう言った。
俺には俺の背中を押してくれる人がいる。
それに漸く気づいて、柄にもなく泣きそうになる俺ってなんだよ、、
｢ふぅ、、｣
｢今、答えを出せって言ってんじゃない。俺はいつでも待ってるし、どうしても就職したいなら、それはそれで応援する。でもな？｣
ニノは、んんっ！って咳払いを一回。
｢お前が一番に守りたいものが何か、やりたいことはなんなのか、それだけは見失うなよ｣
そういうと出してあった麦茶をひと口飲み込んだ。
｢まぁー結局のところ？俺にはお前の本当の考えてることなんてわかんねぇからさ。変に混乱させてるなら謝る。｣
｢･･････｣
｢じゃあー。俺そろそろ帰るわ。｣
｢ん･･･｣
｢あ。コロッケ美味かったよ｣
｢あ、ってなんだよ。付け足したみたいな言い方｣
｢付け足してねぇよ(笑)･･･まつもとー！｣
二階に続く階段でそう叫ぶニノ。
すぐに、はいっ！ってAが部屋から出てきて
その速さに、こりゃ聞き耳立てられてたかな、なんて思ったり。
｢俺帰るから｣
｢あ、はい･･･勉強ありがとうございました｣
階段を下りながらそう言っって
2人して、玄関に向かうニノの後を追う。
｢ふふっ、(笑)世間話のが長かった気もするけど｣
それだけ言うと、お邪魔しました。
って言って玄関の扉を開けた。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年12月4日 19時
