187.いつもの先生じゃない ページ32
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｢ったく、遠足行くやつは今日絶対来いって先週言ったのになぁ｣
｢サボってたんじゃねぇの？｣
｢いや居たね。･･･なんかニヤニヤしてたけど｣
その言葉に、あ･･･じゃああの日かな･･･って思った。
｢じゃあ、斗真も来てねぇのかな｣
｢どーだか。｣
｢あいつ試合出場停止にしてやろうかな(笑)｣
｢そりゃ、キチィな(笑)｣
二宮先生と櫻井先生は冗談交じりに話してるのに
ちぃちゃんとのんちゃんは、ダメです！絶対！ダメ！って鬼の形相だった。
｢お前らは櫻井先生の味方なの？斗真の味方なの？(笑)｣
ちぃ｢そ、それは！！｣
｢あー、わかったわかった(笑)･･･ほれ列入りな。相葉先生にも言われたでしょ？｣
って言って、笑いながらシッシッってするから
究極の選択だよねー！って2人はブツブツ言いながら、列に向かって行く。
｢松本！｣
｢は、はい！｣
｢プリントは2人分もらっとくから、潤に伝えるだけでも出来るようにしっかり相葉先生の話聞いといてもらえる？｣
｢え？｣
｢ほら、潤に伝われば斗真もわかるでしょ？｣
その後に、先生は
斗真は説明下手くそだけど、潤に伝われば百人力だから。って付け足した。
それから、オリエンテーションは始まって
和やかなまま、順調に話は進む。
普段はホイッスルとタイマーしか扱ってないから
てっきり、相葉先生はパワーポイントなんて扱えないと思ってた。
でも、ボタンをカチッカチッて押してマイクを持って説明をする相葉先生は
やっぱり先生なんだなぁって思った。
そんな姿を、私の後ろに座ってみるちぃちゃんも新鮮みたいで私の背中をトントンって叩いて
相葉先生、なんかいつもより出来る先生って感じだね
って小さな声で言って笑った。
振り向き様に、見た二宮先生はニヤニヤしながらそれを見ていて
校長先生の退屈な話しの時とは違う表情に嬉しくなった。
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年12月4日 19時
