クスノキ / N. kazu【5】 (ページ30)

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185.聞いてないページ30

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｢あ、れ･･････でも潤くん今日来てませんよね？｣

｢え？あいつくんの？｣

いつの間にか、双子のように腕組みをしてた翔くんと二宮先生が驚いた顔してこっちをみる。

｢はい、、潤くんに同じグループになってほしいって･･･｣

｢俺聞いてないけど？｣

｢え、だって潤くん先生には俺から伝えておくって。｣

｢ったく･･･あいつ忘れてるか？･･････あ。｣

首元をポリポリとかいた二宮先生の視線の先には
今日もジャージ姿の相葉先生が他の先生と話しながら整列を促してて
二宮先生はそれが見えてるのか見えてないのか
相葉先生ーーーっ！って叫んだ。

体育館中に響いたその声に
相葉先生は勿論ビクッとして、他の生徒や先生もこっちを見た。

｢ちょっと！｣

って言って、手のひらをちょいちょいってする。

相葉先生がきて、より一層視線を感じるこの空間。

｢あのさぁー｣

そんなことは気にならないのか
はたまた、もう慣れてるのか
相葉先生に二宮先生は話を始めた。

｢潤も、遠足参加するって聞いてる？｣

｢え！なに！潤きてくれるの！？･･･俺のことそんなに好きなのかなぁ～(笑)？｣

｢問題そこじゃないでしょ(笑)｣

翔くんがまた爆笑して二宮先生は呆れたように頭をかいた。

｢相葉先生も知らないってなると、、｣

｢うん、伝え忘れてるね。｣

そのセリフを聞いてたのんちゃんが
えーー！ってブーイングした。