第0位始祖 【男主・終わりのセラフ 】

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外に出ると、昼間と比べて少し肌寒くなっていた

ビルの明かりや街灯の明かりで街が昼間とは違う姿にかわる

そんな景色をみながら、俺は家にむかって、あるいていた

そして、明るい道から少し人通りの少ないみちへと入る

最近発見した近道だ

さっきとはうって変わってだんだん辺りが暗くなる

気にせず進んでいるとふと、目のはしに白い影をとらえた

思わず、びっくりとして立ち止まる

なぜなら、その影はあの少女だ

合コンに向かう途中に目があった、あの少女

まるで俺のことを待っていたみたいに立っている

俺は少し怖くなった

この広い街で同じ日に二度も会うなんておかしい

人通りの多い通りならまだしも、ここはほとんど人がいない通りだ

それに、この夜遅い時間に少女が一人でいるのはおかしいと

そんなこんないろいろ考えていると、少女が近づいてきた

一歩、また一歩と

俺は逃げたい衝動にかられた

だが、俺の足は地面にくっついてしまったように動かない

ついに少女は俺の目の前に立った

少女 「はじめまして。 結城Aさん」

少女の薄い唇がゆっくりと弧をえがいた

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