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とにかくこのままでは、誰かが止めないといつまでたっても終わりそうにない
A 「二人ともそこまでにしておけ。 時間の無駄だ」
俺が言葉を発したことに二人とも驚いた顔をしている
だが、フェリドはすぐにいつもの笑顔を顔に張り付けた
フェリド 「これは失礼しました。 クラウド様。第0始祖のあなた様の前でこんな無様の姿をお見せしてしまって」
案外素直に言うことを聞いてくれたので少し驚いた
A 「別に構わないが。腕は大丈夫なのか?」
フェリド 「ああ、お気になさらないだください」
A 「ならいいが… それより、お前ら名前は?」
一応知っているが、始めから知っているのはおかしいので聞いておく
フェリド 「これは申し遅れました。 私は第7位始祖 フェリド・バートリーともうします」
クルル 「私は第3位始祖、クルル・ツェペシだ。」
A 「フェリドだっけ? 俺に対して敬語はつかわなくていい。あまり敬語は好きじゃない。あと、クラウド様という呼び方もやめてくれ」
敬語が好きでないのは事実だ
余りつかわれる機会がないからな
だが、それ以上にフェリドが敬語をつかうのは余り気分的によくない
何を考えているか余計に分からなくなるからだ
フェリド 「では、そうさせてもらうよ」
フェリドは先ほどと同じように、少し驚いたあと、すぐに笑顔を張り付けて言った
クルル 「それより、なぜお前はクリスタルの中で眠っていたんだ?」
フェリド 「その事に関しては僕も気になっていたんだ」
まずい… 痛いところを聞かれた
その事について少女からは何も聞いていない
勝手に話を作るのめんどくさいし、いろいろと突っ込まれたら終わりだ
頭の中で必死に考えた俺はひとつの答えを見つけた
クラウド 「何も覚えていない。記憶がないんだ。ただ、自分が第0位始祖でクラウド・ローウェルってこと。あと、前から眠っていたというのだけはなぜか知っている」
我ながらよく記憶喪失という答えを見つけられたと思う
記憶がないということにしておけば、これからいろいろな面倒ごとを回避できる
フェリド 「それは非常に残念だよ〜 ねぇ? クルル〜」
クルル 「ああ、確かにそうだな。 ただ、お前のことは上位始祖たちに言わなければならない。 ちょうど、明日上位始祖会がある。そこに一緒にきてもらうぞ」
結局、記憶喪失という設定にしても面倒ごとを回避出来ないと俺は思った
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サラ(プロフ) - 続き楽しみです!! (2022年7月30日 10時) (レス) id: 0407d7412e (このIDを非表示/違反報告)
りんか - めっちゃ好きです!更新がんばってください (2022年4月29日 15時) (レス) @page45 id: 7a83b531ad (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 何ですかこれは。超私好みの作品じゃないですか。作者様、弟子にしてください。応援してます。 (2018年8月15日 23時) (レス) id: d368da7762 (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - 設定がものすごく好みです!忙しいかもしれませんが作者さんのペースで更新頑張ってください! (2017年8月8日 6時) (レス) id: 386d23d189 (このIDを非表示/違反報告)
流れる - めちゃ面白いです!めっちゃ続きが気になります!便新頑張って下さい! (2016年11月8日 18時) (レス) id: 81601c6819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんの | 作成日時:2015年11月19日 0時