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少女といた、あの白い世界から俺は今、真っ暗な世界にいる
いや、世界というよりは自分の視界が真っ暗なだけか
多分、俺は少女が言っていたクリスタルという石の中に眠っているんだろう
なんせ、身体が動かない
ってことは俺はもう終わりのセラフの世界にきてしまったってことだ
正直、今までのことが夢だったらいいのにと思う
目を開けようとすれば出来るのだが、目を開ければ終わりのセラフの世界に来てしまったってことを認めてしまうことになる
それを認める勇気が今の俺にはない
少女 「いつまで、目を開けないつもり」
真っ暗な視界の中、少女の声が聞こえる
だが、少女の姿は見えない
A 「どこから、俺に話かけているんだ?」
少女 「そんなことはどうでもいいです。あなたが自分から目を覚まそうとするのをずっと待っているのに、いつまでも目を開けようとしないから話しかけました‥‥ どんだけチキンなんですか 」
俺は少女と話すときにいつも思う
バカにされているんではないかと
今の会話の中の最後の文に至っては俺に対する悪口ではないか
少女 「詳しいことは後でちゃんと説明します。ですから、うじうじしてないで目を開けてください」
少し心に刺さるものがあったが少女のいうとおりなので、従うしかない
A 「わかったよ」
少女 「ほんとに、頼みますよ。では私はこれで」
その言葉を最後に少女の声は聞こえなくなった
正直まだ勇気はでない
今、俺がこうやって考えてる間にもイライラしてる少女の様子が目に浮かぶ
A 「早く目をあけよう‥」
少女に後でまた怒られるのよりは目を開けた方がいいと考えたおれは、ついに目を開けた
すると、今までガチガチに動かなかった身体が一瞬にして動くようになった
回りにはおれを纏っていたであろうクリスタルの欠片がキラキラまっている
辺りを少し見た俺は次に視界に入ったものを見て終わりのセラフの世界に来たことを確信する
俺の見た視界の中に、吸血鬼の女王である
クルル・ツェペシが立っていた
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サラ(プロフ) - 続き楽しみです!! (2022年7月30日 10時) (レス) id: 0407d7412e (このIDを非表示/違反報告)
りんか - めっちゃ好きです!更新がんばってください (2022年4月29日 15時) (レス) @page45 id: 7a83b531ad (このIDを非表示/違反報告)
沙夜 - 何ですかこれは。超私好みの作品じゃないですか。作者様、弟子にしてください。応援してます。 (2018年8月15日 23時) (レス) id: d368da7762 (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - 設定がものすごく好みです!忙しいかもしれませんが作者さんのペースで更新頑張ってください! (2017年8月8日 6時) (レス) id: 386d23d189 (このIDを非表示/違反報告)
流れる - めちゃ面白いです!めっちゃ続きが気になります!便新頑張って下さい! (2016年11月8日 18時) (レス) id: 81601c6819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんの | 作成日時:2015年11月19日 0時