【平和組】泣いても無駄だよ。【つ.わ.は.す】 (ページ20)

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「どう食べさせて欲しい？」ページ20

目が覚めたものの、あたりは真っ暗だった。
体も重くて気持ちが悪い。

いつもの事だった。
もう慣れてしまった。

「レト？」

もうあの人の姿は見当たらない。
キヨもP-Pさんもレトも、
私が目覚めた時にはすでにいない。

そして、代わりに現れるのは

「A、おはよう」

ーー新しい人

「つわはす...くん？」
「そうそう。他の三人と間違えられたら悲しさのあまりAを殺すところだったよ」

冗談のように言ったが全く冗談に聞こえない。

「あ、そうそう。Aに似合いそうな猿ぐつわ持ってきたんだよね。しゃべるAも可愛いんだけどこういうど変態が付けるような物を付けてるAも可愛いと思うんだよね」

そう言って私に猿ぐつわをつける。
もう完全に私は話せない。

動かせる場所は首くらいだろうか。

「そうだ、ご飯作ってあげなきゃ」

そう行ってつわはすくんはキッチンに向かう。

今までのメンバーもご飯やトイレはしっかりとしてくれた。

キヨとレトはコンビニ弁当を食べさせてくれたし
P-Pさんもビタミン剤であったものの食べさせてはくれた。

トイレも言えば全てのけて行かせてくれた。
でも嘘をついたことはない。多分見ぬかれてしまうから。

そんなことを考えているとつわはすくんが戻ってきた音がした。

「ごめんごめん。あんまり食材なくて作れなかったから今はチーズで我慢してね」

コクリと頷く。

「じゃあ。どう食べさせて欲しい？これか、これ」

これか、これ。と言われても私には見えない。
普通に箸じゃダメなんだろうか...

「あは、ごめんね。Aは今見えないし話せないんだった。じゃあこれで。」

そう言って猿ぐつわを外す。

「っ、げほ」
「ほら、口開けて」

私は特に抵抗もせず口を開ける。

すると、その瞬間。

暖かいものが口の中に入ってくる
そして、ほのかにチーズの味がする

「っ、ぁ」
「よし、何とかねじ込めた。ごめんね、口移しで」
「え、」

口...移し？

そうか、さっきの生暖かいものは
彼の、舌だった。

「ほら、口開けて」
「っ、やだ」
「何？口移し嫌なの？」
「いやっ、です」
「はぁ、目隠しとるよ？」

そう言って私の目隠しをとる。
目の前には整った顔のつわはすくんがいた。

「あ、泣いてる」
「っ」
「舌入れられるの初めて？」
「っ...」
「そんな純粋な子だったんだ....。もっと好きになったよ」

ーー俺がAの初めて、全部奪うから

気持ちが悪い。

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