海軍ですが、麦わらの船にお邪魔します (ページ3)

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ベッドの上からページ3

貴「わ、わぁっ！」

ビックリし過ぎて、ベッドの端に寄りすぎた。

白いシーツがずり落ちて、ガクリと視界が大きく揺れた。

サ「あぶない！」

ぱしゃん

綺麗な金髪。どうしてか、真っ先にそう思った。

コロコロと視界の端で転がるコップ。

サ「大丈夫かい？どこか打ってたりしない？」

まるで私は花束のように黒足…黒足のサンジに受け止められた。

まるで王子様のように、膝をつき、ニコリと微笑む彼。

貴「ありがとう、ございます……」

サ「どういたしまして」

って違う違う違う！私は海軍！私は海軍なんだ……！

貴「わ、私は海軍、なんですよ！……貴方達を、捕まえなくちゃ！」

ゾ「捕まえるって、一人でか？」

貴「そう…です！紐……じゃダメか。海楼石の手錠……は海の中……えっと、えっと……」

ぐぅぅぅぅ…………

貴「あっ……いや、これは……！！」

こんな時でもお腹の虫は正直で、大きな鳴き声で鳴いた。

私も泣きたくなってくる。

スモーカーさんと逸れちゃって、能力者でもないのに海で溺れて。

挙げ句の果てに海賊に助けられるだなんて。

サ「はは、まあ…俺らを捕まえるにしても、まずは腹ごしらえしなくちゃな」

そう言って、彼は良い匂いのするお皿を持ってきてくれるのだった。