in the early morning ページ20
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『い、行ってきます』
まだ寝てるはずの同居人を起こさないように
静かにドアを開ける。
昨日のアレから気まずすぎて
顔を合わせられない。
あのあと勉強もやっぱりいいと言って
風呂入って自分の部屋にこもった。
恥ずか死ぬ…！！
変な声をバンバン漏らし
挙句にはやめてしまうのかと
寂しくなった自分が無理すぎる。
発情期のたびに
あんあん恥ずかしい姿晒してるだろ
って思うかもしれないけど、
それとこれとは訳が違う。
理性があるときに求めてしまいそうになったことが
恥ずかしいんだ。
だからいつもより早く起きて
コソコソと家を出る。
(起きないでね…)
そーっと、ドアを開けると…
「あれ、もう行くの」
うわ、最悪。
振り向くと頭をポリポリかきながら
部屋から出てきた消太さん。
『あ、おおおはよう！
委員会があって、早く行かなくちゃで、
あははは』
テンプレートのように慌てる。
目なんか合わせられなくて
不自然にキョロキョロしてしまう。
そんな私を見てか、
しょうたは口元を隠して
ククっと肩を上下させた。
こいつ…
『じゃ、じゃあいってきます、』
早くこの場から立ち去りたくて
またドアノブに手をかける。
「あ、ちょっと待った」
え、っと手を止めると
しょうたはスタスタとリビングの方に歩いて行き
手に何かを持って戻ってきた。
絆創膏…？
手にあったのは絆創膏。
白い紙をぱらっと剥がすと
「はい、後ろ向いて」
え？
と顔を上げる。
元々の身長差プラス玄関の段差で
いつも以上に大きな彼が
ほらっと私の体を反転させる。
「はい、髪持ち上げて」
『…？』
言われた通りに肩のところに下ろした髪を
両手で上に持ち上げた。
すると
ペタ
少しの冷たさがが首筋に走る。
『…なに？』
怪訝な顔で見上げると
「虫刺されてたから、
ほい、行ってらっしゃい。
委員会頑張って。」
そう言って私を送り出した。
『…？
いってきます。』
朝から変な同居人の行動に首を傾げて
私は学校へ向かった。
ー番外ー
あいつ、委員会なんて入ってねぇだろ。
担任、誰だと思ってんだ。
一人になった家で
彼女の必死な嘘にクスクスと笑う相澤消太が
いたとか、いないとか。
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pikaito00(プロフ) - やっとここまで読み終えました(^ ^)とても面白いです！続編まってます(^ ^)♪ (2020年6月28日 13時) (
レス) id: 158c9172ac (このIDを非表示/違反報告)
ぬっこ(プロフ) - 面白いっ！続きが気になる...更新楽しみにしてます！ (2020年6月7日 13時) (レス) id: fb813ea952 (このIDを非表示/違反報告)
pikaito00(プロフ) - とても面白い小説に出会えました…！！！すごく好きです…^_^ご無理なさらずに頑張ってください！！ (2020年5月31日 21時) (レス) id: 158c9172ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たったらぽー | 作成日時：2020年5月23日 0時
