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威圧 ページ10

「少女、ええと……2年C組のA?だったか」

「は、はひ………」

緊張から震えてしまう

先ほどの出来事など吹っ飛びそうな緊張感だ。

生徒会室なんて初めて入った。
どう考えても元々学校にあったとは思えない
明らかに高級そうな家具たちがズラリと並ぶ。

窓際の奥の言うなれば社長室のような机に
グルッペン先輩は座っていらっしゃる。

近くにはトントン先輩が控えており、
下手なことをすれば斬りかかられそうだ。


しばらく沈黙があったあと、
グルッペン先輩が口を開いた。








「単刀直入に言おう、
A生徒会に入れ」


「えっ!?」


単刀直入すぎる上になんですかその提案は


「いやあのそれはどういった意味で……」


「言葉通りだが?断る理由もあるまい、
さあ書類にサインを」


トントン先輩に紙を渡し、私のもとに届く書類。


生徒会は特殊なルールが多い。
まず生徒会は選挙をしない、
生徒会長がメンバーを独自に選考し結成される。

そしてメンバーにはある程度の権力もある。
大抵のことはでき、生徒への指示も許される。

断る理由もあるまいとはそういうことだ。

しかし私にはデメリットしかない、
下手に目立つ上に恥をかいていじめられるだけだ

ちなみに何の因果かしらないが
私のクラスの人気者たちもメンバーだ。


「あの私……荷が重すぎますし、
身に余るといいますか…その……」

「なんだ、断るのか」

眉をひそめた先輩。ピリッと空気が凍てつく。

マズイマズイ
どう断ればいいのだ………
失敗すれば退学になりかねん……

「おい〜っす」

ドアを開け入ってきたのは先ほどの鬱君だった。
頬を氷袋で冷やしている、
まさか先ほどアリサちゃんを慰めに行ったと思ったのは勘違いで保健室に……?

しかしいいタイミングだ。

酷いことをされた人間とは仕事はできないと
言ってくれればとりあえずこの場はしのげる。

その後は分からないがおそらく生徒会に
入るよりはマシだと思う。


「ああ、鬱
……なんだその怪我は」


鬱君は私をチラと見ると
目線を下にそらして

「女と別れた時にいかれましたわ〜」

と情けない声で言った。
”私に叩かれたとは言わなかった”

「……そうか
ところで鬱_お前はこいつがメンバーに
入るのをどう思う、クラスメイトだろう?」


「……そうですね〜」


しかし鬱君の答えは私の期待とは大きく異なった。


「ええんちゃいます?」

意外→←最低



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脅威のセラフ - これ、WTの皆様と幼馴染だったら嬉しい! (2020年7月11日 16時) (レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 根回ししますのところ、発声が発生になってるっすよ (2019年10月15日 18時) (レス) id: 6405eb1fb4 (このIDを非表示/違反報告)
狂猫 - 名前ありさにしてたんでアリサちゃんとか出たのビビりましたww (2019年9月8日 17時) (レス) id: 7d56b5cd53 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - るいさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)実はちょうど書きたかった話なので書かせていただきますね! (2019年8月25日 0時) (レス) id: caac3973be (このIDを非表示/違反報告)
るい - 主人公のメガネ取った姿を見たいです (2019年8月24日 21時) (レス) id: 4461d627b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きらり | 作成日時:2019年8月14日 8時

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