屋上っていいよね ページ3
昼休み、
私は屋上でご飯を食べる。
食べる相手もいないからだ、
それに見晴らしのいいここで食べると
暗澹とした気持ちも晴れる。
卵焼きを頬張り、澄んだ空気に浸る。
屋上はあまり人が来ない。
何故だろう晴れた日はとても穏やかで
清々しいのに。穴場になってしまうのも惜しい。
(私としては都合がいいけどね……)
ここでゆっくりしているのが楽しい、
この時間と美化委員の仕事のためだけに
登校している……
ぐうとのびをすると、
屋上のドアがガチャガチャとなりはじめた。
ここのドアはさび付いて立て付けが悪い、
なかなか開かないのは知っていたが…………
「な、なんで……だ誰……！？」
よくよく考えれば屋上は自由解放だし、
誰かが来て何もおかしくないのだが
自分のテリトリーを侵されることに
私はとても焦っていた。
ガチャリ
私の焦りとは裏腹に無情にもドアは開いた。
入ってきたのは3年の先輩方………………しかも
"生徒会”
私はあだ名しか存じ上げないのだが、
「トントン」先輩、「グルッペン」先輩だ。
トントン先輩は書記、
グルッペン先輩は生徒会長で、この学校を
取り仕切るいわばこの学校のトップ。
そんな方々が何故この不人気な屋上に…？
「グルさん、先客がいらっしゃりますけど。」
トントン先輩が私をジロッと見て、
奥に控えているグルッペン先輩に言う。
体格がガッシリされている先輩がより大きく見えるのは
私が座り込んでいるからだけではないと思う。
威圧感がそこらの生徒とは明らかに違うのだ。
私は肉食獣に睨み付けられた小動物みたいに
固まってしまった。
「その上履きの色…2年か、クラスは？」
「ヒエッ……………」
何故クラスを把握なさろうと……！？
「し、Ｃです…………」
「なるほど、コネシマとかと
同じクラスだな！」
私の発言をうけ、トントン先輩の後ろから
グルッペン先輩がヒョコッと顔を出した。
グルッペン先輩は”神”に近い存在だ。
このクラスをその天才的なカリスマ性で
取り仕切っていらっしゃる。
その上容姿端麗で勉強も聞くところによると
学校のトップだとか…。
「ご、ごめんなさい、
生徒会のお話をされるんですよね
私は即刻ここを立ち去ります、
本当にすいません」
早口で謝罪の意を述べ、
既にまとめていた弁当袋を持ち
逃げ去ろうと立ち上がった。
「待て、2年C組の少女」
「は、はい…？」
帰れなさそうです
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脅威のセラフ - これ、WTの皆様と幼馴染だったら嬉しい！ (2020年7月11日 16時) (
レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 根回ししますのところ、発声が発生になってるっすよ (2019年10月15日 18時) (レス) id: 6405eb1fb4 (このIDを非表示/違反報告)
狂猫 - 名前ありさにしてたんでアリサちゃんとか出たのビビりましたww (2019年9月8日 17時) (レス) id: 7d56b5cd53 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - るいさん» コメント、リクエストありがとうございます(^^)実はちょうど書きたかった話なので書かせていただきますね！ (2019年8月25日 0時) (レス) id: caac3973be (このIDを非表示/違反報告)
るい - 主人公のメガネ取った姿を見たいです (2019年8月24日 21時) (レス) id: 4461d627b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらり | 作成日時：2019年8月14日 8時
