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イルミ「そうだね、時間も時間だし、そろそろやろうか」
そうやって口を小さく開いて話し出したと思えば、彼は一定あった僕との距離を一気に縮め、音のような速さで僕の鳩尾を攻撃した。
ググッ…と背中を貫通してしまいそうな痛みに声は喉を通ることはなく、口から吐き出されたのは鮮明な赤色の血だ。
痛みと困惑と驚きで、一瞬脳が麻痺したがすぐに状況を整理し明らかに行動がおかしい彼を鋭く睨んだ。
A「イルミ…お前……なにッ…してんだッ……！？」
口内に溢れた血を吐き出す。
イルミ「早く出たいからね」
彼は真顔で僕を見下している。
A「この手を…離せっ……」
彼は僕の鳩尾に片手を埋めたまま、もう片方の手で僕の顎を軽く持ち上げる。
深い色をした瞳が僕の顔を覗き込んだ。
イルミ「それって命令？」
A「…ッ命令だっ」
イルミ「ああそう」
やっと離してくれるかと一瞬安堵したが、それは間違いで、いよいよ本当に背中を貫通してしまうんじゃないかという程にぐりぐりと血が滲んだそこを抉り回す。
イルミ「じゃあ逆らうね」
もはや痛みすらも感じなくなってきた。
下半身から徐々に麻痺していく感覚に意識が遠のいていく。
立っている気力さえも失った僕は、薄れた意識の中で視界がゆっくりと地面に向かっていくのに気づき、それが自分が倒れる寸前だということがわかった。
頭に鋭い衝撃を受けた気がしたがそれもあまり実感がない。
僕が最後に見たのは、ゆっくりと開く一つの扉だった。
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くそ!(プロフ) - あさきさん» ありがとうございます！更新停止中ですみません…。もう少ししたら戻ってきます！ (4月22日 14時) (
レス) id: f57682baaa (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - え、もうすごい最高ですぅぅぅぅぅ！？ (4月10日 23時) (レス) @page4 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くそ! | 作成日時：2022年8月6日 17時
